マキシマム ザ ホルモン×KANA-BOON、対バンライブレポ お土産はマグロのおつまみ!?

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 マキシマム ザ ホルモンが全国5ヵ所を廻るライブツアー『MAGROSTIC FRONT~kin to gin no tsutsumi ni haitta shikakui tuna no yatsu saikin tabeteru?~』のファイナルを1月22日に開催し、対バン相手のKANA-BOONとともに、東京・新木場STUDIO COASTを熱狂の渦に包んだ。

 今ツアーのタイトルは、以前、マキシマムザ亮君がホルモンtwitterで呟いていた“金と銀の包みに入ったマグロのおつまみ”とニューヨークハードコアバンド“Agnostic Front(アグノスティック・フロント)”を語呂合わせしたもので、ホルモン史上最長のサブタイトルは、英語と見せかけて実は全部日本語で書いた「ツナのやつ最近食べてる?」という問いかけになっている。

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 フロアを埋め尽くす観客の前に、まずはKANA-BOONが登場。1月21日にリリースしたばかりの2ndアルバム『TIME』より、BPM180の高速ダンスチューン「フルドライブ」でライブをスタートし、疾走感溢れるビートで会場の温度を一気に上げていく。「1.2.step to you」では「踊れ踊れ!」の歌声に合わせて、フロアが大きく揺れた。タイトな演奏が印象的な「ウォーリーヒーロー」まで駆け抜けると、MCタイムへ。ボーカル・ギターの谷口鮪が「僕が音楽を始めたきっかけはホルモンなんですよ。中学2年生の14歳、まだ童貞だった頃に友達から『ロッキンポ殺し』を聴かせてもらってすごい衝撃を受けて、音楽に目覚めてギターも始めた。中学の卒業文集には『17歳でインディーズデビューして20歳でメジャーデビューして、その後ホルモンと対バンする』っていう夢を書いていて。15歳の頃の夢が10年越しで今日叶いました、ありがとうございます」と語ると、会場は大きな拍手に包まれた。その後、BPM176の「ないものねだり」では、「腹ペコ(ホルモンファンのこと)諸君、まだまだ行けますか?」と煽り、歌詞の一部を「ホルモン」に変えてコール&レスポンスするなどして、ホルモンへのリスペクトを表明しつつ、そのまま後半戦へ。高速ビートと美しいメロディラインがうまく調和した「スノーグローブ」から、彼らの代表曲のひとつ「シルエット」と続けて披露し、ホルモンへとバトンを渡した。

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 SPACE COMBINEの「MARCHIN' MINT FLAVORS」をオープニングSEに、いよいよホルモンが登場すると、会場からは怒号のような歓声が上がる。一曲目から代表曲「恋のメガラバ」を全力でパフォーマンスすると、観客もそれに全力で応える。ドラムのナヲが「新木場、すでに仕上がっとるやないかー!」と叫ぶと、さらに大きな歓声が。ホルモンのファンたち、通称・腹ぺこのレスポンスは、日本でもトップレベルなのではないかと思うほどパワフルで一体感があり、2階席から見ていても思わずテンションが上がる。ひとしきり彼らを盛り上げた後は、先日、劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』のバトルソングとして劇中で使用されることが決定した「F」を披露。攻撃的な楽曲に合わせて観客たちが激しくヘドバンをする様は圧巻だ。また、ホルモンのライブはモッシュも凄まじい。フロアの観客全員がもみ合うような有様で、上から見ると大変な騒ぎだが、しかしその表情はみんな楽しそうである。

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