キスマイの異才、宮田俊哉の可能性 “オタクジャニーズ”の旗手となるか?

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宮田俊哉

 Kis-My-Ft2の宮田俊哉が、おすすめのアニソンや声優アーティストを紹介するワンコーナー「宮タイム」が、音楽番組『UTAGE!』(TBS)にて3月16日に放送され、話題を呼んでいる。同番組で宮田は、『ラブライブ!』の西木野真姫役で知られる歌手で声優のPileを紹介。Pileとの初対面に歓喜し、彼女が『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」を歌うのに合わせて飛び跳ねながら踊る姿は、多くの視聴者にインパクトを与えたようだ。

 ジャニーズのアイドルでありながら、熱心なオタクとしても注目を集める宮田。その活動スタンスにはどんな可能性があるのか。ジャニーズの動向に詳しいライターの佐藤結衣氏は、次のように分析する。

「宮田さんのオタクぶりはJr.時代から有名で、あるアイドル雑誌のランキングでは毎年“オタク部門”で1位になるなどしており、ファンの間でも面白がられてきました。彼はそうした趣味を隠すことなく、むしろ堂々と掲げてきたので、逆に“芯のある男性”として一目置かれてきたようなところもあります。そしてそのキャラクターはメンバー間の関係性にも作用し、たとえば玉森裕太さんが『マジきもい!』などと突っ込んだりして、ファンの笑いを誘うような場面もよく見られます。みんなが正統派じゃないところがキスマイの面白さのひとつで、それを担う重要なファクターが宮田さんなのでは。また、彼の“オタ芸”はコンサートでも披露されていて、人気コーナーとなっており、ステージングにおいてもオタクであることが活かされていると感じます。今回、テレビ番組内で自分のコーナーを持つことになりましたが、それはSMAPがバラエティ番組でコントに挑戦し、アイドルの活動の幅を拡げてきたのと同じように、大きな意義があるのかもしれません。オタク文化はいまや日本が世界に誇るものですが、ジャニーズとは近いようで遠い文化でした。そのふたつの文化の橋渡しをする存在として、宮田さんにはさらなる活躍を期待したいところです」

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