TAK-Zが語る、新アルバムで目指した新たな地平「いろんなところから導かれた作品」

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TAK-Z

 レゲエシーンで全国区の人気を誇るシンガー、TAK-Zが4作目となるアルバム『Stardelight』を完成させた。BIG BEARらと共に設立した〈STARDOM RECORDS〉からのリリースとなる本作は、さらなる頂点へと向かう彼の新たな一歩。持ち前の甘い歌声やまっすぐなリリックの裏に、彼の“今”がさまざま垣間見られるリアルなアルバムとなった。

「悲しい歌でも自分の中では未来につなげるようにしてます」

――心機一転立ち上げたレーベルからの第一弾アルバムとなりますが、どんな気持ちで向かいましたか?

TAK-Z:自分たちで立ち上げたレーベルの一発目ということで、すごく気合いを入れたのと同時に、やっぱり不安もありました。でもアルバム全体としては、今までの作品の中でも一番自分の好きなことができたし、いろんなスタイルを詰めこむことができましたね。

――これまでと制作面の違いはありましたか?

TAK-Z:自分にないものを引き出してもらうためにプロデューサーを立てて、歌詞の内容にも意見してもらえたことが新鮮でした。ボーカル面に関してもだいぶ指導を受けました。

TAK-Z & KIRA " 最後のグッバイ feat. SHINGO★西成 " [ MV ]

 

――ジャマイカンとの共演やカヴァー曲など、本作ならではの試みと合わせて、KIRAさんとの「最後のグッバイ feat. SHINGO★西成」などは、ラヴソング的でありつつ、かつての仲間と違う道を歩むことになったTAK-Zさんの心情を映したものですよね。

TAK-Z:それを裏で匂わせられたらなっていうのはありましたね。「この路へと」とか「Hello Tomorrow」にしても最後は一本道でつながるかなってところで、別れの歌だけど、自分のライフスタイルの中での別れや出会い、スタートにもつなげていけたらなと思って。

――TAK-Zさんの今の状況とリンクするからこそ、聴く側もよりリアルに感じるんじゃないかと。

TAK-Z:それを感じてもらえたら一番うれしいですね。結局、なんでもネガティブなまま終わりたくはなくて、悲しい歌でも自分の中では未来につなげるようにしてますからね。

――そういう意味で「Stardeligt」や「STARDOM ANTHEM」は、未来に向けた強い気持ちが表現された曲ですよね。

TAK-Z:「STARDOM ANTHEM」は自分らの志、意思表示なんですけど、「Stardelight」も自分から仲間、STARDOM RECORDSのメンバーに向けて書きました。サビは言いたいことを詰めこむことが多くって、今まで同じ言葉を連呼する曲を歌ったこともなかったんですけど、それも楽しかったですね。

――今回、初のカヴァー曲にも挑んでいますが、ベン・E・キングの「Stand By Me」を選んだ理由は?

TAK-Z:昔ボイトレをやっていたときに、初めて先生に「歌え」って言われた曲で、カヴァーに挑戦するなら「Stand By Me」を歌いたいって言っていた矢先にベン・E・キングが亡くなったんです。プロデューサーの774くんから届いたオケに「Stand By Me」のフレーズが入ってたのもガイダンスを感じて、やっぱりカヴァーするなら「Stand By Me」だって直感で思いましたね。

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