Little Glee Monster、全国ツアーファイナルレポート 6人のハーモニーと絆を再確認した一夜に

リトグリ、6人の絆確認したツアーファイナル

 Little Glee Monsterが、11月29日にEX THEATER ROPPONGIにて全国ツアー『Little Glee Monster LIVE TOUR 2015~リトグリ、秋のガオッとオール JAPAN!!~』の最終公演を行った。

 同ツアーは福岡を皮切りに、東京、大阪など合計13カ所でライブを行い、計1万人を動員。この日も若い世代を中心に、幅広い年齢層が会場に訪れていた。冒頭、「ガオガオ・オールスター」から1stシングル表題曲「放課後ハイファイブ」へ繋げ、パワフルな歌声を響かせてライブがスタート。続いて「Brand New Me」を歌い、それぞれの煽り方で会場を盛り上げた6人は、ファレル・ウィリアムスの「HAPPY」を日本語詞でカバー。佐々木望(ギター/Soulife)、河原太朗(ベース/ampel)と加藤聡(ドラム)、山下健吾(キーボード)の作り出すバンドサウンドに乗る6人の歌を聴くことができるのも、リトグリのライブの醍醐味だろう。

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 そこから「NO! NO!! NO!!!」「書きかけの未来」を歌い上げ、6人それぞれのソロパートへ突入。ツアーでは恒例となったアサヒ扮する“マドモアゼルアサヒ”による寸劇も交えつつ、MAYUは抜けの良い高音と渋みのある地声で倖田來未の「Moon Crying」を、かれんはUAの「情熱」をソウルフルに、麻珠は包容力のある歌声で徳永英明の「レイニーブルー」をカバー。manakaは最年少ながらセクシーに椎名林檎「歌舞伎町の女王」を、芹奈はスターダストレビュー「木蘭の涙」を持ち前の器用さで巧みに歌いこなし、最後となった昭和歌謡好きのアサヒは弘田三枝子「人形の家」を熱唱した。

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 コーナーが終わると、6人は1月6日にリリースする1stアルバム『Colorful Monster』の新衣装を着て登場。そのままライブの定番曲であり、<365色の音とストーリー 鳴らせ君らしい 君の声>とアルバムのコンセプトを歌うような「HARMONY」から「ダイヤモンド」へと続けた。

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 ライブ中盤では、彼女たちの歌唱力を存分に発揮できる“アカペラコーナー”が登場。観客のクラップに合わせ、映画『ピッチ・パーフェクト』でもお馴染みの「When I'm gone」と、アメリカのミュージカル『RENT』の名曲「Seasons of Love」を高い歌唱力とハモりで披露すると、続いてしっとりとしたバラード「So Long Good Bye」で観客を引き込んだ。また、アカペラ調にスタートし、次第にテンションの上がる「人生は一度きり」、「Girls be Free!」、「青春フォトグラフ」と、フレッシュな表題曲を連発し、観客のテンションを一気に上昇させた。

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 本編終盤は、ドラマ『表参道高校合唱部!』の主題歌に起用され、彼女たちをネクストステージに押し上げた「好きだ。」を披露。佐々木望(ギター/Soulife)のアコースティックギターだけが伴奏を務める場面や、芹奈の落ちサビでじっくり聴かせ、最後の大サビではハート型の紙吹雪が降り注いだ。そして最後は「空は見ている」でメンバーと観客が大合唱し、本編が終了した。

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 アンコールはライブの人気曲で、観客がタオルを回して合唱するアップテンポな「SAY!!!」からスタート。その後のMCでは、かれんが「最初はぶつかることもあったけど、互いがリスペクトし合えるようになってリトグリになった。目標は2020年の東京オリンピックで歌うこと。ロンドンオリンピックでスパイス・ガールズを見て感動したから」と未来への展望を語り、アサヒは“不思議キャラ”らしいトークを交えつつ「これからも私たちについてきてください!」と叫ぶと、MAYUは「歌はみんなを繋げてくれる、かけがえのないもの」と語った。

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 また、麻珠は「ツアーを通して、ガオラー(リトグリファンの総称)さんがリトグリの音楽をどれだけ愛してくれているか分かった」とツアーの感想を述べ、芹奈は涙を浮かべながら「みんなには『一人じゃない』ということをわかってほしい」と訴えると、最後にmanakaは「最年少なのに甘え下手だけど、悩んだときにはほかのメンバーが助けてくれた。ヒドい喧嘩をしてもライブが終われば仲直りする」と6人の絆を再確認。その後、『Colorful Monster』からリード曲「小さな恋が、終わった」を初披露し、歓声が上がるなか、ライブは終了した。

 終演後には、スクリーンで2016年3月に東名阪Zeppツアー『リトグリ✿春のZeppツアー2016 〜Colorful Monster~』を開催すると発表したリトグリ。この勢いそのままに、1stアルバムはどこまで世間へ浸透するのだろうか。

(取材・文=中村拓海)

■セットリスト
1.ガオガオ・オールスター
2.放課後ハイファイブ
3.「Brand New Me」
4.「HAPPY」
5.「NO! NO!! NO!!!」
6.「書きかけの未来」
7.MAYU「Moon Crying」(倖田來未カバー)
8.かれん「情熱」(UAカバー)
9.麻珠「レイニーブルー」(徳永英明カバー)
10.manaka「歌舞伎町の女王」(椎名林檎カバー)
11.芹奈「木蘭の涙」(スターダストレビューカバー)
12.アサヒ「人形の家」(弘田三枝子カバー)
13.「HARMONY」
14.「ダイヤモンド」
15.「When I'm gone」
16.「Seasons of Love」
17.「So Long Good Bye」
18.「人生は一度きり」
19.「Girls be Free!」
20.「青春フォトグラフ」
21.「好きだ。」
22.「空は見ている」

En1.「SAY!!!」
Em2.「小さな恋が、終わった」

■ツアー情報
『リトグリ✿春のZeppツアー2016 ~Colorful Monster~』
3月12日 Zepp Nagoya
3月13日 Zepp Namba
3月26日&27日 (2days) Zepp Diver City

・チケットinfo
WEプレミアム最速先行(抽選)2015年11月30日(月) 10:00~12月6日(日)23:59
メルマガオラー先行2015年12月13日(日) 10:00~12月20日(日)23:59
※その後のチケットスケジュールはオフィシャルHPにて

■リリース情報
『Colorful Monster』
発売:2016年1月6日(水)
価格:初回生産限定盤 (CD+DVD) 3,600円(税込)
   通常盤(CD+CD) 3,300円(税込)
   期間生産限定盤(CDのみ) 1,980円(税込)

<Disc.1 CD>
※初回生産限定盤・通常盤共通

01_好きだ。
02_SAY!!!
03_放課後ハイファイブ
04_人生は一度きり
05_小さな恋が、終わった
06_書きかけの未来
07_ガオガオ・オールスター
08_NO! NO!! NO!!!
09_Feel Me
10_青春フォトグラフ
11_HARMONY
12_Girls be Free!
13_ダイヤモンド
14_全力REAL LIFE
15_空は見ている

<Disc.1 CD>
※期間生産限定盤のみ
01_好きだ。
02_SAY!!!
03_放課後ハイファイブ
04_人生は一度きり
05_小さな恋が、終わった
06_ガオガオ・オールスター
07_青春フォトグラフ
08_HARMONY
09_全力REAL LIFE
10_空は見ている

※Bonus Track
Girls be Free! -Live on 2014.11.24-

<Disc2 DVD>
※初回生産限定盤のみに収録
1st Live Tour ~東名阪でハイ、ピース!!~
Live at Shibuya TSUTAYA O-EAST 2015.04.19

-Track List-
01_Girls be Free!
02_SAY!!!
03_Brand New Me
04_ガオガオ・オールスター
05_So Long Good Bye
06_ダイヤモンド
07_放課後ハイファイブ
08_空は見ている
09_青春フォトグラフ
••• and Special

<Disc2 -COVERS->
※通常盤のみに収録
01_永遠(とわ)に(ゴスペラーズ)
02_レイニーブルー(德永英明)
03_Lady Marmalade(Labelle)
04_Eyes to me(Dreams Come True)
05_ファイト!(中島みゆき)

■関連リンク
Little Glee Monster公式ホームページ
オフィシャルTwitter
オフィシャルFacebook
LINE公式アカウント(LINE ID:@littlegleemonster)

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