『EDP2016』が証明した、プラットフォームとしての“音ゲー”が持つポテンシャル

『EDP2016』が証明した音ゲー”のポテンシャル

 東京・豊洲PITで3月5日、『EXIT TUNES DANCE PARTY 2016-SOUND VOLTEX FLOOR ANTHEM & beatnation summit-』が開催された。

 同イベントは、音楽ゲーム『BEMANI』シリーズで活躍する、<beatnation>所属アーティストや<beatnation RHYZE>所属アーティストのほか、『SOUND VOLTEX』の公募企画「SOUND VOLTEX FLOOR」の参加者から選ばれたアクトも登場するという、6時間に渡る一大ライブ。この模様は全国のアミューズメントパークでも、ライブビューイングという形で生中継された。

 イベント冒頭では、『第2回天下一音ゲ祭・SOUND VOLTEX部門』の優勝者であるえつやと、『The 5th KONAMI Arcade Championship・SOUND VOLTEX部門』の優勝者・bollが『真・王者決定戦』と題して、sky_deltaの「REVOLVER」を課題曲に対決。互角の戦いだったが、中盤から徐々にリードを奪ったえつやが勝利を得た。。また、Codyが「もう一曲仕込みました」と語り、「2人ともクリアすれば全国の筐体で解禁する」という条件とともに「KAC 2013 ULTIMATE MEDLEY -HISTORIA SOUND VOLTEX- Emperor Side」をプレイさせると、2人は見事「AA」でクリアするという一幕も。

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 ライブは各パート2人~3人が曲をつなぎ合う“B2B(Back to Back)”形式で繰り広げられ、前半の『SOUND VOLTEX FLOOR ANTHEM』では、最初にt+pazoliteとC-Showによる“Lite Show Magic”が登場。1曲目「Crack Traxxxx」からハードに会場を盛り上げ、「Tomorrow perfume」ではdj TAKAがステージに上がり、観客も大きな歓声でこれに応えた。続くはるなばと“大福P”ことDaisuke Ohnumaのパートでは、「この曲をどうしてもEDPで掛けたかった!」(Daisuke Ohnuma)という叫びとともに「隅田川夏恋歌(I/O Angel mix)」が投下される一幕も。Team GrimoireとShiron、ke-jiとlapixなど、これからのシーンを背負っていく期待のアーティストが次々に会場を盛り上げたり、Hateとkarone、nora2rが「ボルテ体操第一」をドロップし、笑いが起こる場面もあった。

 また、同人音楽シーンで高い人気を誇る<COOL&CREATE>の主宰・ビートまりおと<IOSYS>のARMが登場したパートでは、「Help me,ERINNNNNN!!」で大規模な「えーりん!」コール、ARMが作曲した“ひなビタ”こと日向美ビタースイーツ♪の「ちくわパフェだよ☆CKP」では「ちくパ!」コールが。そして「チルノのパーフェクトさんすう教室」では、ボーカルのmikoがサプライズで登場し、観客席から大歓声が巻き起こった。

 『SOUND VOLTEX FLOOR ANTHEM』後半は、Yu AsahinaとMAD CHILDのパートからスタート。2曲目「Freeway Shuffle-More2 HAPPY Re-Mix-」ではdj TAKAが、「音楽-resolve-」ではwacがそれぞれ登場し、「カレクレンマ」「Voice 2 Voice」では、みかん汁がボーカルとして楽曲を歌い上げた。ここからginkiha、kamome sano、源屋、SOPHY、上村香月、かぼちゃ、Ayatsugu_Otowaらが次々に楽曲をプレイ。ボーカルとしてみゅい、Kuroa*、ぁゅがそれぞれの曲を熱唱した。そして、スクリーンに「こういうパーティーだからこれ!」と表示されたあと、SOUND VOLTEXのエフェクター(譜面製作者)であるHirayasu Matsudoが登場し、「Pet Peeve」を披露。『SOUND VOLTEX FLOOR ANTHEM』終盤に突入すると、cosMo@暴走Pが「For UltraPlayers」、黒魔が「大宇宙ステージ」で会場をさらに踊らせ、最後に登場したBlackYは、「俺たちのアンセム行ってみようかー!」と「Max Burning!!」をドロップ。全員登場の「XROSS INFECTION」でイベント前半が終了した。

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 休憩を挟んでの後半『beatnation summit』は、P*Lightが「『beatnation』といったらこれでしょ! あとRyu☆さんベストアルバム発売おめでとう!」と叫び、Ryu☆の楽曲「Second Heaven(P*Light Remix)」からスタート。観客からは「Somebody scream!!!!」の大合唱が起こった。P*Light とPHQUASE、かめりあによるパフォーマンスが終わると、DJ YOSHITAKAが登場。「FLOWER」の一部が流れただけで大歓声が沸き起こると、「JOMANDA」などの人気曲をwacとともに立て続けに披露した。

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 その後、Sota Fujimori、TAG、DJ TOTTOが登場したターンでは、「ANDROMEDA-SF_2011Mix-」や「アルストロメリア(KURO-HACO Remix)」、「Valanga」などの人気曲を披露したほか、3人が「LIGHTNING THUNDERBOLT-Try to Sing Ver.-」でボーカルを取って歌うというシーンもみられた。猫又Masterは、ゲストボーカルとして霜月はるかを招いた1曲目「Element of SPADA」で観客を驚かせると、そこから「Journey」「サヨナラ・ヘヴン」でクールにパフォーマンス。その後はL.E.DとPrimが登場し、「それは花火のような恋」「轟け! 恋のビーンボール!」などのアッパーな楽曲で、会場の雰囲気を一変させた。

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