宇多田ヒカル、小田和正と15年越しの“約束”果たす 「大変長いことお待たせしました」

 12月24日、シンガーソングライター・小田和正によるコラボレーションライブ番組『クリスマスの約束 2016』(TBS系)が放送された。

 2001年よりスタートし、今回で16回目を迎える同番組。ゲストには、宇多田ヒカル、スキマスイッチ、根本要(STARDUST REVUE)、水野良樹(いきものがかり)、松たか子、JUJU、和田唱(TRICERATOPS)らが登場した。

 番組冒頭、小田が2016年末をもって解散するSMAPの「夜空ノムコウ」をピアノ弾き語りで歌い上げると、続けて宇多田ヒカルがステージに登場。小田は「第一回の『クリスマスの約束』で彼女に出てもらおうと思っていました」と語り、2001年に宇多田をはじめとした複数の大物アーティストへオファーをしたが、叶わずに一人で「Automatic」を歌ったこと、その際に宇多田の父・宇多田照實から辞退の手紙が届いたことを紹介。小田が「時を経て、いよいよですよ」とアコースティックギターを手に持ち、宇多田が「大変長いことお待たせしました」とこれに応えると、2人による15年越しの「Automatic」が披露された。

 歌唱後は小田が「いつも半分くらいは僕の方を見てるんですが、今日は完全にあっち(宇多田)行ってるな(笑)。僕も嬉しいです」と、観客が宇多田に注目していたことを語ると、宇多田は「珍しい置物みたいな」と自嘲し、会場の笑いを誘った。その後、彼女は自らが住むロンドンについて「街は汚いですけど、東京やニューヨークみたいにペースが早くなくて、みんなまったりしている」とマイペースな街で生活していることを明かし、続けて「一番楽しいのは息子と遊んでいるとき。生まれたばかりの時は1日100枚写真を撮ってた」とコメントした。

 その後、小田は宇多田の最新アルバム『Fantôme』について「こんなところに行くのかい、こんなところに道があったのかいという迷いのない展開。とても良い映画のサウンドトラックのような、大きなストーリーが流れるなかに曲があるようなイメージ」と作品の完成度を讃えると、そのなかから「花束を君に」を披露。宇多田が「キャンプファイヤーで、ギター1本でやってるイメージ」とリクエストしたことから、小田と宇多田の2人のみで演奏され、ここでしか聴くことのできない2人のユニゾンに、会場のファンは酔いしれた。

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