2017年は映画・ドラマ派生ユニットがブームに? 『咲-Saki-』発5人組が届ける音楽の可能性

映画・ドラマ派生ユニットが持つ可能性

 2017年は、映画やドラマの作品内から誕生した音楽グループが一つのトレンドになりそうだ。音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)には、1月20日に出演したグリーンボーイズ(映画『キセキ ーあの日のソビトー』)に続き、1月27日はmiwaが率いるThe STROBOSCORP(映画『君と100回目の恋』)が出演して生のパフォーマンスを披露。同番組で披露された楽曲は、それぞれの作品の劇中でメインキャストを務めた俳優たちが、初めて音楽に深く関わった楽曲だ。

 ドラマでは、現在放送中の『カルテット』(TBS系)で、主要キャストを務める松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の4人組からなる期間限定ユニット・Doughnuts Holeが、椎名林檎が作詞作曲を手掛けた「おとなの掟」で主題歌を担当している。映画、ドラマに限らず、この傾向が増えているのは間違いない。そんななかで、漫画『咲-Saki-』実写化プロジェクトから派生し、2月1日にCDデビューを果たすガールズユニット・清澄高校麻雀部もまた注目を集めている。

20170125-saki.jpg
『咲-Saki-』

 『咲-Saki-』は漫画雑誌『ヤングガンガン』で連載中の作品であり、全国高校生麻雀大会(インターハイ)優勝を目指す女子高生たちの姿を追う物語。本作は、実写化プロジェクトとして2016年12月にドラマが放送され、2月に劇場版の公開を控えている。そのドラマ、劇場版ともにオープニング曲を務めるのが、同作のメインキャストである浜辺美波、浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)、廣田あいか(私立恵比寿中学)、古畑星夏、山田杏奈の部員5名からなる、清澄高校麻雀部だ。

 清澄高校麻雀部のメンバーには、浅川や廣田など、元々アイドルグループのメンバーとしてパフォーマンス経験のあるメンバーもいれば、本業がモデルや女優であまり「歌」のイメージを持たないメンバーも。だが、山田は「HUSTLE PRESS OFFICIAL WEB SITE」のインタビューで「(歌が)好きです。今までも何回か歌わせてもらうお仕事はありましたけど、レコーディングは緊張しました」と過去の歌唱経験を明かしている。山田はかつてゲームアプリ『城とドラゴン』のCMに登場し、歌唱シーンで構成されるその映像が話題を集めていた。そして、古畑と浜辺の2人が公に歌声を披露するのは、今楽曲で初となる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる