SPECIAL OTHERS × GEN(04 Limited Sazabys)、コラボで見えた互いの価値観「音楽が一番よくなる方法を探す」

SPECIAL OTHERS × GEN 対談

 インストバンドの雄・SPECIAL OTHERSが、メジャーデビュー10周年イヤーの総決算として、『SPECIAL OTHERS Ⅱ』を3月1日にリリースする。バンドにとってゆかりの深い“SPECIAL OTHERS(特別な他人)”であるボーカリストとコラボレーションした歌モノ企画盤『SPECIAL OTHERS』。2011年に第一弾がリリースされ、今作は第二弾となる。幅広い交友関係を持つ彼ららしく、参加アーティストも豪華だ。今回リアルサウンドでは、その中からGEN(04 Limited Sazabys)を迎え、スペアザの4人×GENの座談会を行った。GENが初めて明かす秘話も飛び出した、充実のテキストとなっている。なお、今作の初回限定盤は、初期の名曲「BEN」「Uncle John」のリテイクを含む、全19曲収録の2枚組ベスト盤が付属した、豪華デジパック仕様。「10周年にして入門編」になっているので、ぜひチェックしてほしい。(高橋美穂)

「第一弾が終わった時から、「次この人!」って話してた」(宮原“TOYIN”良太)

ーーまず、コラボ作品集の第二弾を作った意図から伺えますか?

宮原“TOYIN”良太(以下、宮原):10周年企画を締め括るには何が相応しいのか? と、考えた時に、やはりコラボ盤をもう一回やるのがいいんじゃないかと。

又吉“SEGUN”優也(以下、又吉):そもそも第一弾を作った直後から、第二弾のことをみんなで話してたんです。

ーーそうなんですね! まだまだ一緒にやりたい人がいたからですか?

又吉:コラボ盤自体が、凄く楽しくて。これは定期的にやりたいね、ってなりましたね。

宮原:第一弾が終わった時から、すでに「次この人!」っていうのは話してました。

芹澤“REMI”優真(以下、芹澤):楽しいんですよ。コラボを誰とするのか、どんな曲をするのかって話すのが。遊びみたいになって、ちょくちょく話してましたね。

ーーその時に名前が出てた方も、今回は参加されているんですか?

宮原:入ってますね。

ーーおおお。そんなコラボ相手も豪華ですが、第一弾は同世代が多い印象だったんですけど、今回はより世代もジャンルも幅広くなっていませんか?

宮原:それは偶然ですね。たまたま年齢の振り幅が出て。

柳下“DAYO”武史(以下、柳下):結果としてバランスが取れたっていう。(斉藤)和義さんは、第一弾に入っているキヨサク(MONGOL800)くんとのコラボをフェスで演奏しているのを袖で見ていてくれて、「俺にも歌わせてよ」って言ってくれたのがきっかけだったので。だから第一弾から繋がっているんですよね。

宮原:今回のコラボ盤の振り幅は、和義さんとGENの力が大きい気がする。

芹澤:でも、(菅原)卓郎(9mm Parabellum Bullet)も、一つ世代は下だよね。

ーーそれを言うなら、RIP SLYMEもジャンルや世代を飛び越えている、象徴的な存在で。

芹澤:意外と年は近いんですけどね(笑)。

柳下:キャリアが長いっていう。

芹澤:RIPが揃うと貫禄ありましたよ。こりゃモテるわ!って(笑)。

ーーまた、さっき名前が出てきた菅原さんと山田(将司)さん(THE BACK HORN)が参加している「マイルストーン」は、今作ならではですよね。この二人を一緒に歌わせられるのは、スペアザならではというか。

宮原:そうですね。卓郎はずっと親交があって、9mmのツアーに出たこともあって。

柳下:結構前ね、2008年にツーマンで。

宮原:だから、第一弾を作り終えた段階で、次にコラボ盤を作るなら卓郎を誘おうって話してたんですけど、そこから、山田くんと卓郎が混ざった時にどうなるんだ?って提案が出て、こうなりました。

ーースペアザの演奏に、棘と艶を持つ二人のボーカリストの声がのる感じは、凄く新鮮でした。

宮原:俺たちも想像がつかなかったんですけど、そういうものの方が、だいたい面白く仕上がるんで。

ーーそしてハマケンさん(浜野謙太、在日ファンク)の「かませ犬」は、スペアザ流ファンクになっていて。

芹澤:ハマケンのキャラクターありきですよね。でも、俺らにはああいうアフロな曲があったんです、アルバムの中に一曲ぐらい。それが俺らのファンに刺さらないことこの上なくて。

全員:(苦笑)。

芹澤:俺らの熱心なファンでも知らないくらいの曲になってしまっているので、それに日の目を浴びせるには、ハマケンは格好のキャラクターだったっていう。

柳下:まさにかませ犬(笑)。

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宮原“TOYIN”良太

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