GOODWARPがワンマンライブでともした“魂の炎” 「みんなの日常のささやかな燃料に」

GOODWARP3rdワンマンレポ

 GOODWARPが3月16日、代官山UNITにて『3rd One-man Live 「今夜がそのとき」』を開催した。

 GOODWARPは、昨年2016年の11月にリリースしたEP『bravo!bravo!bravo!/ Sweet Darwin』を提げ、Double A Side EPリリースツアー2017『ベラボーにブラボー!ツアー』と題して全国10公演を展開。その集大成ともいうべきワンマンライブ当日は、この日の為に作り込まれたライブ構成とともに、パフォーマンスに磨きをかけたライブで多くのファンを楽しませた。

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 開演の知らせを告げる音楽が流れ、ステージを隠すようにして掛けられた白のスクリーンにメンバーのシルエットが映し出された。ドラムのカウントから1曲目「レイニー白書」の演奏がスタートし、ボーカル吉崎拓也がワンフレーズを口ずさむ。その直後にスクリーンが降ろされ、カラフルに発光した衣装をまとい登場したメンバーを目にした観客から歓声が上がった。

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 ドラムとキーボードのサポートを招いてのスペシャル体制で披露したこの日のライブは、音数が増えたということ以外にも、終始とても賑やかな空間だった。ライブの中盤には、萩原“チャー”尚史(Ba)がヘッドマイクを装備し、昨年のワンマンに続きパフォーマンスバンド・EMPTY KRAFTのダンサー3人との因縁の(?)ダンスバトルを披露。「真夜中のダンス~恋する爪先~」をノリノリのダンスともに披露したり、ブルゾンちえみのネタを披露するなど、観客を楽しませる仕掛けを施していた。

 ライブでは掛け声をレクチャーして盛り上げた「bravo!bravo!bravo!」、ダンスナンバー「僕とどうぞ」など、明るくポップな楽曲が目立つ。一方で、吉崎がより真剣な表情で披露していた「OK Sir」や「アノラック」は少しシリアスな雰囲気が漂いながらも、曲調はポップ、聴きやすさの中に深みが感じられる楽曲だ。アニメ『うどんの国の金色毛鞠』のエンディングテーマで挑戦した初のバラード曲「Sweet Darwin」をそっと歌う吉崎と、体を揺らしながら聞き入るオーディエンスの光景が印象的だった。

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 吉崎は「“ライブは生き物”ってよく言われるけど、俺は形のないここで燃えてる炎っていうのを感じてきました。みんなにも魂の炎があって、嬉しい時は燃え盛ってるけれども、悲しい時だってそれが消えさえしなければ、絶対大丈夫。ライブハウスとか音楽には、それを燃え盛らせてくれる火種がいっぱいあるから、俺たちからあなたたちへと燃え移って、みんなの日常のささやかな燃料になってくれる。それこそが、ライブのポップスの魔法だと、僕は本気で信じてます」と、この日のライブ会場に訪れたファンにメッセージを送った。

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