SHINee、最新で最高のパフォーマンスで魅了した『SHINee WORLD 2017~FIVE~』ファイナル

SHINeeツアーファイナルレポート

 SHINeeが、1月からスタートさせたツアー『SHINee WORLD 2017~FIVE~』を完走した。日本でデビューして5年、5枚目のアルバム『FIVE』を引っさげ、日本における5度目の全国ツアー。25公演・25万人を動員し、4月4日には、日本での100公演を突破するなど、メモリアル尽くしなツアーとなった。4月30日、ファイナル公演が行なわれたのは、奇しくもSHINeeが日本で初めてワンマンライブをした思い出の場所・国立・代々木競技場第一体育館。圧倒的なライブパフォーマンス、新たに取り入れた演出、ファンとの一体感……この5年で進化を遂げたSHINeeの、“今”を切り取ったような公演だった。

芸術的なパフォーマンスで観客を魅了!

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 SHINeeの魅力といえば、やはりハイレベルなダンスと歌唱力。ライブとなれば、その迫力とオーラはケタ違いだ。「Gentleman」、「Picasso」、「JOJO」、「Breaking News」と、オープニングから激しいダンスチューンを全力で披露する5人。パワフルな動きと、軽やかで繊細なステップが混在する複雑な振りは、数曲歌い終えた時点でメンバーの顎から汗がつたうほどのハードさ。エネルギッシュに動いたかと思えば、次の瞬間ピタリと止まるなど、緩急をつけた動きは、指先、足先にとどまらず、振り乱れる髪まで計算されているかのよう。まさに芸術的な完成度だ。

 アルバムのリード曲となっている「Get The Treasure」では、センターステージに寝転がり、5人で手を繋いで五角形を描く。もちろん、上部からのカメラでその姿はしっかりととらえられ、会場のスクリーンに映し出されるとファンからの大きな歓声が沸いた。「TOKYO〜!」と呼びかけ、常に全体を見てステージを盛り上げるキー。柔らかく温かい歌声で会場を包み込むオンユ。伸びやかなシャウトで聴かせるジョンヒョン。低音ボイスの力強いラップで観客を熱狂させるミンホ。そして、踊ることが楽しくて仕方ないようなテミンの笑顔。それぞれの個性を輝かせながら、絶妙な調和が取れた5人だからこそ魅せられるステージは、まるで万華鏡のように次々と表情を変え、まばたきをするのも惜しいほどだ。

変幻自在なステージ、ミュージカル調など新演出も!

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 1曲1曲の世界観を、まるで舞台のように体現していくSHINeeのパフォーマンス。今ツアーでは「Your Number」をミュージカル調で歌う、新たな演出にも挑戦した。ロンドンの街並みを模したセットの中で、女性から電話番号ゲットするため、5人で争うわちゃわちゃシーンに会場も大盛り上がり。女性の肩に手を回してワイルドに誘うジョンヒョン、ストレートに手を取ってむじゃきに踊るテミン、コーヒーをかけてライバルを蹴落とす作戦のミンホ、机の上に立って誰よりも目立とうとするキーとあの手この手を使ってアピール。なかでも、丸メガネをかけて登場したオンユは、本を読む彼女にそのメガネをかけてあげようと……するはずが、なぜかジョンヒョンが装着! さらに、お花のプレゼント作戦も、またもやジョンヒョンの耳に! メガネ&耳に花という可愛らしい出で立ちは、ジョンヒョンからキー、そしてテミンへとバトンタッチされ、観客の笑いを誘った。

 実はこれ、テンションの上がったメンバーの最終日ならではのアドリブ。クールなパフォーマンスで魅了したかと思えば、こんなキュートな一面も併せ持つのが、SHINeeの愛らしいところ。曲の終わりには、彼女の電話番号をゲットしたオンユがテレフォンボックスへ。「これからもずっと素敵な思い出を作りましょう!」と、甘いセリフをささやき、ファンを喜ばせた。ほかにも、曲に合わせて自在に変形する豪華なステージ装置も見どころのひとつ。「ABOAB」、「Nothing To Lose」、「Married To The Music」と、疾走感あるメロディにのせて、センターの円形ステージが上昇したり、5つの三角形が垂直に立ち上がったり、さらには回転ブランコになったり……と、夢のような時間を演出した。

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