Little Glee Monsterが語る、“激動の2017年”と夢にかける思い「一番“鍛えられる”1年になる」

リトグリが語る“激動の2017年”

 Little Glee Monsterが、5月31日にシングル『だから、ひとりじゃない』をリリースした。同作はグループが5人体制になって以降初めての作品で、表題曲はTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』(日本テレビ系)のエンディングテーマに起用。疾走感と切なさがバランス良く同居したポップソングに仕上がっている。今回はメンバー5人にインタビューを行ない、年始の武道館公演から新体制を披露した4月のライブ、Earth, WInd & Fireとの共演や『だから、ひとりじゃない』での成長、今後の展望などについて、じっくりと話を訊いた。(編集部)

「初武道館がもっといろんな景色を見せていける自信に」(芹奈)

ーー2017年がすでに5カ月終わろうとしてますが、今年のリトグリは今まで以上に濃い日々を過ごしてますよね。まず1月6日に2ndアルバム『Joyful Monster』がリリースされ、その2日後には初の日本武道館公演(参照:Little Glee Monster、“最初の夢”武道館公演を達成 360度ステージで響かせたハーモニーの強靭さ)。ステージ後方までお客さんがびっしり入った光景を見て、これだけ多くの人に求められているんだと実感できたんじゃないかと思います。

かれん:1曲目でステージに出ていったときに、皆さんがキャーと言ってくれて。あの瞬間は絶対に一生忘れないと思いました。あとからDVDで観たときも、本当にすごい数のお客さんが来てくれたんだなというのを改めて感じましたし。

芹奈:武道館は私たちとファンの方たちとの夢だったので、その夢が叶う瞬間を皆さんと一緒に感じられたのがすごく嬉しくて。けど、ここで終わりじゃないんだ、これからもっといろんな景色を見せていけるんだろうなという自信にもつながった機会でもありました。

ーー会場が暗転したときの歓声も、大半が若い女の子の声で。あの瞬間に、本当に女子ファンが増えているんだと驚きました。

manaka:そうですね。それは本当に嬉しいです。

ーーライブ自体もこれまでの集大成感がありつつも、ニューアルバム発売直後ということもあり、また先の見えるライブだったと思いました。そこから全国ツアー『リトグリライブツアー 2017 ~Joyful Monster~』に突入(参照:Little Glee Monsterは世界への階段を着実に登るーー春のホールツアーでの発見と充実)。

芹奈:ツアーでは今までライブをしたことがなかった地域まで行けたので、本当に嬉しくて。私たちのライブを初めて観に来てくださった方や、武道館に行きたかったけど行けなかったという人たちもいたと思うので、そういう人たちにもたくさん会えて嬉しかったし、とにかくどの会場も楽しかったですね。

アサヒ:どの会場も、前にツアーをしたときよりも広くなっていたことも、自分たちにとって大きかったです。

manaka:それは確かに思った。

アサヒ:それだけお客さんが増えたんだなって、いろんな会場に行くたびに実感しました。

かれん:しかも、ツアーファイナルを観たダンスの先生が、「このツアーでみんな成長したね」と言ってくださったんです。自分たちではそんなに成長したなと思ってなかったんですけど、そうやって身近な人に褒めていただけたことで、少しだけ自信が持てました。

ーー以前のインタビューで、ホール会場のほうがやりやすいとおっしゃっていましたが、そういう意味でも前回のツアーはやりやすかったのでは?

manaka:そうですね。自分たちでもリトグリの良さをより感じてもらいやすい場所というのは、やっぱりホールなのかなと思っていて。それはアカペラの響きもそうですし、自分たちの歌をよりベストな環境で、一番おいしく聴けるんじゃないかなって、ツアーをやりながら手応えを感じていました。

「5人になって、初期の感じに戻ったような気分かも」(manaka)

ーーツアーが4月上旬に終わり、その直後に麻珠さんの無期限活動休止発表がありました。そこから短期間で準備を進め、4月28日に5人での初ライブを開催(参照:Little Glee Monsterは立ち止まらず進み続けるーー5人体制初ライブに見た希望)。観る前は若干不安もあったんですが、いざライブが始まると取り越し苦労だったと気づかされました。と同時に、ひとり減るとこんなにもハーモニーの聞こえ方が変わるんだと驚いて。驚いたというよりは新鮮というほうが正しいのかな。今まで聴いてきたリトグリの楽曲が今までとは違って聞こえる瞬間もあったんです。6人で歌っていた楽曲を新たに5人で振り分け直す大変さもあったんじゃないでしょうか?

かれん:今まで6人でやっていたことを5人でやることはすごく大変で、毎日みんなでスタジオに籠ったり合宿したりして練習していたんです。でも、そのぶん今までやってきた曲をまた改めて見直す機会でもあったので、それはすごく良かったなと思いますし、ファンの方からも「今までの曲を5人で歌うと、新曲を聴いてるみたい」という声もいただいたので、前向きに進めているのかなと。

芹奈:そういう意味では、今のこの時期というのは私たちにとってすごく大切な時間だなとすごく思います。

ーーなるほど。それと個々の歌がより濃くなったというか、強くなった感もありました。そのあたりはツアーの成果なんでしょうか?

かれん:そう言っていただけるのは嬉しいですね。実際、みんなそれぞれの歌い方やキャラは濃くなってきてるなと思いますし。

manaka:一人ひとり、自分らしくということを考えられるようにはなってきたのかな。確かに5人になってからより個々が目立つようになったので、自分の声や色にはより気をつけるようになりました。初期の頃に戻ったような気分かもしれない。自分がみんなと初めてステージに立った、中目黒のライブハウスの頃のドキドキといいますか。まだ荒削りな部分はたくさんあるんですけど、それが逆に昔感じた楽しさが戻ってきたようで、そこも新鮮ですね。

「初めての人たちの前で歌えることがすごく嬉しくて」(芹奈)

ーーそして5月22日には、Earth, WInd & Fire(以下、EW&F)と日本武道館で共演しました。今までもフェスやイベントで海外アーティストと同じステージに立つ機会もありましたけど、今回は今までとは違ったレジェンド級のアーティスト。この共演について最初に聞いたとき、どう思いましたか?

芹奈:みんなちょっとびっくりしすぎて、唖然となったことは覚えてます。「次はEW&Fとやるよ」とスタッフさんに言われて、「……えっ?」って何回も聞き返したりして(笑)。嘘だと思うぐらいに衝撃的だったんですけど、と同時にめっちゃめっちゃ嬉しかったですね。

ーー5カ月ぶりに武道館へ戻る機会を得ましたが、1月とはシチュエーションがまったく違いましたね。

MAYU:リトグリのファンの方って、幅は広いにせよやっぱり同世代の方が多くて。私たちのお父さんお母さんよりも上の世代の方がメインのお客さんの前でライブをするのは初めてだったし、しかもサポートゲストとして招いていただいたので……私たち自身の武道館公演でもすっごい緊張したんですよ、私。今回はそれ以上に緊張しましたけど、名前だけでも覚えていただけるように、ちょっとでも印象に残るようにという思いが強かったので、めちゃめちゃ気合いが入りました。

ーー僕も客席から「大丈夫かな?」と心配してたんです。しかも、当日のセットリストもかなり攻め攻めな選曲でしたし。

全員:(笑)。

ーーでも、1曲終わるごとにお客さんからの拍手や歓声がどんどん大きくなっていって。

芹奈:「リトグリを観るの、初めての方?」と聞いたら9割くらいの方が手を挙げたんですけど、逆に初めての人たちの前で歌えることがすごく嬉しくて。私たちの存在を皆さんの頭の中に焼き付けたいと思ったし、1曲1曲歌っていく中で皆さんが受け入れてくれたんじゃないかなと思いました。

ーーしかも、本編では「September」でEW&Fとコラボレーション。ああやって言葉の通じない海外の方々と共演する際、皆さんはどう接しているんですか?

manaka:会話はそんなにできなかったですが、だからこそ歌はしっかり頑張りました。やっぱり歌を聴いていただいて声をかけてくださったと思いますし。今回もリハーサルのときに一緒に歌った瞬間、EW&Fのスタッフさんに「Very good!」と言ってもらえたことがすごく嬉しくて。歌うことが自分たちにとって挨拶だと思うので、まずはきっちり歌うことが大事だなと思いました。

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