タッキー&翼、Hey! Say! JUMP、A.B.C-Z…アニバーサリー迎えた3組、デビュー時からどう成長?

 8月2日、『FNSうたの夏まつり〜アニバーサリーSP〜』(フジテレビ系)が放送された。2012年の放送開始より毎年恒例となっているこの番組には、これまでもジャニーズグループが数多く出演。今年出演したグループは、タッキー&翼、Hey! Say! JUMP、A.B.C-Zの3組だ。タッキー&翼はデビュー15周年、Hey! Say! JUMPはデビュー10周年、A.B.C-Zはデビュー5周年と、いずれもアニバーサリーイヤーを迎えるグループ。そこで今回は、『FNSうたの夏まつり〜アニバーサリーSP〜』でのパフォーマンスからこの3組の成長について考えてみたい。

今も昔も後輩の目標であり続ける、タッキー&翼

 ジャニーズJr.の頃から多くのファンを獲得し、“ジャニーズ黄金期”を牽引してきたタッキー&翼。番組の中で2人は「(デビュー当時と比べて)見た目が変わった」と話していたが、いつまでも輝いていることに変わりはない。変わらないのは輝きだけでなく、後輩を牽引する力もである。デビュー当時からタッキー&翼の2人は、その背中を後輩たちに見せてきた。そして現在も、各々舞台で活躍しながら後輩を育てている。『FNSうたの夏まつり〜アニバーサリーSP〜』では、ジャニーズJr.のSnow Manと宇宙Sixを引き連れてパフォーマンスを披露。ジャニーズJr.たちが全編に渡ってアクロバットやレベルの高いダンスを披露していても霞むことのないカリスマ性を発揮しつつも、後輩にしっかり見せ場を与えていた点は流石だ。時折2人で目線を合わせたり、じゃれ合ったりするシーンもあり、Jr.時代から15年以上支え合ってきた2人の絆も垣間見えるパフォーマンスであった。

個々の仕事の成果が花開いた、Hey! Say! JUMP

 平均年齢15歳という若さでデビューし、まだ初々しい印象だったHey! Say! JUMPも今やすっかり大人の男性へと成長した。Hey! Say! JUMPといえば、ジャニーズグループの中でも最多の9人。デビュー当時はそれぞれ個性の強い9人が集まったグループだったように感じるが、個人での活動を通して一人ひとりが成長した今、グループとしての調和がより目立つようになっている。その起点となったのは、11thシングル曲「Ride With Me」ではないだろうか。それまでの曲とは違い、「Ride With Me」のMVを見ると綺麗にダンスが揃っており、Hey! Say! JUMPの新しい一面を垣間見ることができた。実際、メイキング映像の中でもメンバーたちはしきりに「大人のJUMP」「今までにないダンス」と口にしているのだ。『FNSうたの夏まつり〜アニバーサリーSP〜』で披露された「Ultra Music Power」では引きの映像が多く、統一感ある新しい振付も確認できた。「個人の仕事がグループの新たな魅力を生み出すことにつながる」、ということがよく分かる協調性のあるグループに成長したのではないだろうか。

ファンと共に歩み、アクロバットの技を磨き続けるA.B.C-Z

 華麗なアクロバットとNGなしの体当たり感が魅力のA.B.C-Z。そんな彼らは下積み時代が長く、今年最年少の橋本良亮以外の全員が30代になる。年齢を重ねてくるとアクロバットの技が少なくなることがあるが、彼らの場合むしろアクロバットを披露する機会が増えていっている。『FNSうたの夏まつり〜アニバーサリーSP〜』で披露された「Reboot!!!」「Summer上々!!」でも、これまで以上に息つく暇のないダンスとめまぐるしいアクロバットを見せてくれていた。経験を重ねれば重ねるほど、パフォーマンスがパワーアップしているのだ。そんな彼らのファンへの想いは、デビュー前から変わらない。A.B.C-Zは、常々「ファンのおかげ」と口にしている。そのため、コンサートではジャニーズJr.のファンにも声掛けをしたり、観客全員で曲を歌ったり、ダンスをしたり……と、会場全体で楽しめる工夫をすることが多い。4thアルバム『5 Performer-Z』のリード曲「テレパシーOne! Two!」の振付にある“Zポーズ”も、そんなファンサービスのひとつだ。

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