EXILE SHOKICHI×橘ケンチが語る、EXILE THE SECONDが表現する“ネオJ-POP”

SECONDの“ネオJ-POP”

 EXILE THE SECONDが、ニューシングル『Route 66』を9月27日にリリースする。9月27日と言えば、EXILEが2001年にシングル『Your eyes only 〜曖昧なぼくの輪郭〜』でデビューを果たした日。EXILEの意志を受け継ぎながら新たな歴史を刻むEXILE THE SECONDが、奇しくも記念すべき日にネクストステージへ踏み出すための重要作を世に送り出すこととなった。

 同作は、10月から始まるツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”』のキックオフシングルでもある。前回のツアーを経て色濃くなったグループのオリジナリティや『Route 66』とツアーで挑む新たな表現について、ボーカル&パフォーマーのEXILE SHOKICHIとパフォーマーの橘ケンチに話を聞いた。(編集部)【※インタビュー後にチェキプレゼントあり】

SHOKICHI「それぞれが役割を理解して、同じ方向にむかっている」

EXILE SHOKICHI

ーーまずは前回のツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017 "WILD WILD WARRIORS"』について、振り返ってみていかがですか?

SHOKICHI:本当に収穫の多いツアーになりましたね。なによりファンのみなさんに喜んでいただけたことがうれしかったですし、自分たちのオリジナリティや存在意義を見つけられた気がします。評判がよかった分、次のツアーはそれをさらに超えなくてはいけないというハードルやプレッシャーがありますが、それに打ち勝っていきたいですね。

橘ケンチ:前回のツアーでは、とてもいい時間を過ごせましたね。おかげさまでツアー途中に延長が決まって、7カ月に渡るロングツアーを開催することができました。初のツアーということもあって、SECONDのグループ感を前面に出したものになりましたが、それがある程度かたちになって自信にもなったし、その次へむかう欲が湧いてきました。自分たちのいいところや武器を見つけることができたので、今後さらにブラッシュアップしていきたいです。『Route 66』初回盤収録のファイナル公演は、いろんなアーティストにコラボしていただいた幕張スペシャルバージョンなんですが、このライブが次へのヒントになりました。

ーーツアーを経て感じる変化はありますか?

橘ケンチ:音楽面に関してはSHOKICHIがすべてリードを取ってくれていて、『Route 66』でもSHOKICHIが楽曲を手がけています。ツアーを経て、さらにその役割が強くなっていますね。僕はリーダーとしてグループ全体をまとめる責任の部分でしょうか。リーダーとはいっても、HIROさんのようなリーダー像ではなく、メンバーと同じ目線に立ちながら要所要所で自分の意見を伝えてグループをうまく盛り上げていく。そんな存在になりたいという思いが強くなっていて、逆に自我みたいなものはどんどん薄くなっているかもしれません。

SHOKICHI:それぞれが役割を理解して、同じ方向にむかっている感じがしますね。

橘ケンチ:あと、SECONDは一人一人がオリジナルのプロジェクトを抱えているので、それらを掛け合わせることでもどんどん面白くなると思っていて。さらにグループ外でもいろいろな方と掛け合わさることで、また新たな表現方法を模索できるチームでもあると思います。ツアーだけにとどまらず、個人でも様々なコラボに挑戦しながら最終的にSECONDの大きな力に変えていく、そういうスタンスで活動していきたいなと改めて感じました。僕は客観的に物事を捉えるのが好きなので、そういう視点からもSECONDに新たな可能性を吹き込んでいきたいです。

橘ケンチ「SECONDのネクストステージにぴったりな曲」

橘ケンチ

ーーそんな充実のツアーを経て、早くも次のツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”』にむかっていくわけですが、開催に先駆けてキックオフシングル『Route 66』が完成しました。前作「Summer Lover」の爽やかな印象から一変、ロックサウンドに振り切ったタイトル曲となったのは、なにか狙いがあったのでしょうか。

SHOKICHI:そもそもこれは次のツアーをイメージしながらテーマソングとして作ろうと思った曲なんです。サウンドとしてはロッケンロールが前に出てますけれども、作った自分でも「この曲のジャンルはなんだろうな」と思うほど、ハイブリッドな一曲になりました。SECONDだから表現できる、SECONDらしい曲が完成したと思います。これがSECONDが表現する“ネオJ-POP”なのかなと。

ーーたしかに。ロックサウンドでありながらも縦ノリではない、自然と体が動いてしまうようなダンスチューンに仕上がっているのがポイントですよね。曲のテーマでもある「Route 66」はどういうアイデアから生まれたものですか?

SHOKICHI:まず、ツアータイトルにある「ROUTE 6・6」は“6人の6通りの道”という意味でつけさせていただきました。先ほどケンチからもあったように、SECONDはメンバー6人それぞれがプロデュースワークをしているんですね。そういった自分たちのストーリー、もう一つの将来にむけてのライフワークをみなさんにより知っていただくことで、SECONDというグループの幅の広さ、クリエイターとしての自分たちも知っていただくことができるかなと。そういう部分をライブで表現したくて考えたのがきっかけで、その流れで曲にも「Route 66」とつけました。なので、曲名はノリです(笑)。あと「Route 66」と言えば、アメリカを渡る大きな国道なので、ツアーのテーマソングとしてもしっくりきて。歌詞でも「みんなを巻き込んでSECONDが日本全国盛り上げていくぞ!」ということを歌っています。

ーー100%ライブありきの曲ということですね。サウンドからも、ライブの時のようにバックバンドを従えてパフォーマンスをするSECONDのみなさんの画が浮かんできます。

SHOKICHI:そうですね。バンドの演奏を感じられるスキマも意識して作りました。

ーーケンチさんはいつ頃この曲をお聴きになったんですか?

橘ケンチ:前のツアーの最中に、SHOKICHIが次のツアーのコンセプトをみんなの前で提案してくれたんです。その時に「ロック」のイメージとか、「Route 66」とか、そういうキーワードを提案してくれて。みんなその場で共感できたし、それをきっかけに次はこうしようというイメージが徐々に膨らんでいきました。それからSHOKICHIがロサンゼルスに行って曲を作って、デモを聴かせてくれて。聴いてすぐにSECONDのネクストステージにぴったりな曲だなと思いましたね。

ーー以前、インタビューでSHOKICHIさんの音楽のルーツにはロックがあるということを教えていただきました(参考:EXILE SHOKICHIが語る、音楽ルーツと変わらぬ情熱 「ストリートの空気を吸収できたのは大きな財産」)。そういったご自身の根底にあるものを引き出しながら、次のステージにむかっているということでしょうか。

SHOKICHI:そうですね。ただ、自分の持っているものを出して、自分の音楽を作り上げていきたいということは常に思ってきたことではあります。ジャンル関係なく、いろんなものを飛び越えていきたいんです。それに、日本人は様々な文化を自分の国に持ってきては、それを日本人の真面目さでクオリティの高いものにして、「これが日本クオリティだ!」と世界中を驚かせてきた。そういうことが昔から得意な人種なので、音楽においても似ているところがあるなと思いますね。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる