VERBAL、なぜ海外のファッション業界で評価される? 音楽活動にも通じるスタンスを読み解く

VERBAL、ファッション業界でも評価

 m-flo、TERIYAKI BOYZ®、HONEST BOYZ®のメンバーとして、多くのアーティストとコラボレーションを果たしてきたVERBAL。近年はEXILE HIROの呼びかけによりスタートしたDJ MAKIDAI、DJ DARUMAとのクリエイティブ・ユニット、PKCZ®での活躍も目立つが、彼の活動は音楽のみに留まらない。

 先日発表された、イギリスのオンラインメディア 『The Business of Fashion』による、ファッション業界を形成する最重要人物500人「BoF500」。その2017年版にAMBUSH®創立者のVERBAL&YOONが3年連続で選出された。2013年からスタートした「BoF500」にはこれまで、元Chloéデザイナー、現Célineクリエイティブ・ディレクターのフィービー・ファイロや、Instagram創設者、ケヴィン・シストロムなど錚々たる顔ぶれが並んできた。 2017年の「BoF500」に日本から選ばれたのは、モデル・福島リラ、伊藤忠商事代表取締役・岡藤正広、sacaiデザイナー・阿部千登勢のほか、『VOGUE JAPAN』編集長・渡辺三津子などVERBAL&YOONを含むわずか13人だ。

 VERBALと妻・YOONは2008年、ANTONIO MURPHY & ASTRO®のセカンドラインにあたるジュエリーブランド・AMBUSH®を設立。代表作とも言えるアメコミ風のPOW!®モチーフとしたアクセサリーなどを展開し、ユニセックスブランドとしてsacai、シュウ ウエムラ、UNDERCOVERなど有名ブランドとのコラボレーションも実現してきた。ファッショニスタから一目置かれる存在であるとともに、名だたるアーティストからも熱い支持を得ているブランドだ。もともとVERBALと親交のあった、ラッパーでありストリートファッションのアイコンでもあるカニエ・ウェストがAMBUSH®のアクセサリーを身に着けたことで一気に知名度を上げ、Jay-Z、ファレル・ウィリアムス、レディー・ガガといったビッグネームに愛されている。

 2016年には渋谷に初の路面店をオープンしたAMBUSH®。国内はもちろん、アメリカ、カナダ、フランスなど世界中にその名を広め続けている。最近では若手デザイナー支援プロジェクト・LVMH PRIZEのAMBUSH®のスペースにリアーナが足を運んでいたほか、渋谷の路面店にカニエ・ウェストが来店。リアーナがチョーカーを着用したり、カニエがiPhoneケースを使用している様子からも、いかにAMBUSH®が支持されているかが分かるだろう。

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