NEWSは自由と思いやりのグループだーー4人のやりとりから紐解く現在地

 小山慶一郎、加藤シゲアキ、手越祐也、増田貴久、NEWSが4人体制となったのは2011年10月7日のこと。6年前は“イチゴのないショートケーキ” などと揶揄されたこともあったが、今ではそんな過去もトークのネタになるほど、彼らは個性的なグループへと成長を遂げた。9月18日に放送された『MUSIC STATION ウルトラFES』(テレビ朝日系)でも、4人の息のあったやりとりで視聴者を楽しませてくれたNEWSのメンバー。改めて彼らが放つ魅力について、芸能ライターの佐藤結衣氏に聞いた。

「今のNEWSは非常に面白いです。それぞれが自由に行動しているように見えて、俯瞰するとNEWSとしてちゃんと“起承転結” が成り立っている。個性を発揮しながら、空気を読む絶妙なチームプレーが育まれていると思いますね。最近でいえば、『MUSIC STATION ウルトラFES』に出演した際、Sexy Zoneとフェロモン対決という展開になりました。小山さんが“はい、もう負けました” と早々に後輩に花を持たせる自虐的トークをスタート。加藤さんが“フェロモンってなんだろうっていうね、そもそも” と小山さんから投げられた会話のボールをトスすると、増田さんが“出てないですよね、もともと(笑)”と小気味よくつなぎ、手越さんが“出るものなのか、出すものなのか”と転がす、見事な連携プレーを披露していました。全体を俯瞰する小山さん、頭の回転が速い加藤さん、感度の高い増田さん、そして魅せる手越さん。それぞれの得意分野が、実によく活かされていたと思います」

 ラジオ番組『KちゃんNEWS』(文化放送)の9月26日放送回では、小山と増田が登場し、『ウルトラFES』の裏話を詳細に披露。ラジオで語られるホンネトークもNEWSを見守る楽しさの一つだと佐藤氏は続ける。

「『ウルトラFES』で『チャンカパーナ』を歌ったNEWSは、手越さん→加藤さん→小山さん→ 増田さんとセリフが続くところで、“好きなんだよ、マジで”とSexy Zone中島健人さんが『君にHITOMEBORE』でキメる甘いセリフを引用し、会場は大盛り上がりでした。このパフォーマンスも、本番で急に手越さんの口から飛び出したアドリブだったと、ラジオで語られていました。思わず笑ってしまったのは、増田さんが事前に“(フェロモン対決なのだから)セリフのところで、みんなでなんかやったほうがよくない?”と提案していたのに、“いいんじゃない? 各々で”と、流されてしまっていたくだり。小山さんも“俺も、 なんかやったほうがいいとは思ってたんだよ。でも、手越が本番で何やるかわからないから、 みたいなテンションじゃん”と、やはりうまく話し合えず……。なのに、蓋を開ければ手越さんのアドリブに、加藤さんもシレッとノり、“早めに知りたいタイプ” と言っていた小山さんも柔軟に対応。増田さんの懸念点もクリアされ、ファンも大喜びというハッピーエンドとなったのは、さすがでしたね。バラバラなのに、バランスがいい。それが今のNEWSの魅力だと思います」

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