欅坂46「サイレントマジョリティー」はなぜアイドルたちを魅了する? 楽曲のパワーとメッセージ

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人が出演した「稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」(AbemaTV)グランドフィナーレの企画「72時間ホンネライブ」にて、欅坂46の「サイレントマジョリティー」が歌われた。放送中には、Twitterトレンドに「サイマジョ」「サイレントマジョリティー」の2ワードが入り、大きな反響があったことが分かる。2016年4月に欅坂46のデビューシングルとしてリリースされ、年末には『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の舞台でも披露された「サイレントマジョリティー」は、なぜここまでに愛される楽曲となったのか。

欅坂46『サイレントマジョリティー』

 「72時間ホンネライブ」は、小泉今日子「学園天国」や忌野清志郎「雨あがりの夜空に」など、3人が“歌いたい”72曲をセレクト。欅坂46のメンバー人数である“21”曲目、グループカラーの“緑”のサイリウムが会場に輝いたことも話題となった。しかし、<君は君らしく生きて行く自由があるんだ/大人たちに支配されるな/初めからそうあきらめてしまったら/僕らは何のために生まれたのか?><夢を見ることは時には孤独にもなるよ/誰もいない道を進むんだ/この世界は群れていても始まらない/Yesでいいのか? サイレントマジョリティー>と3人が、今「サイレントマジョリティー」を歌うことには、メッセージ性を感じずにはいられなかった。

 YouTubeに公開された欅坂46「サイレントマジョリティー」のMVは、7900万回を突破(11月12日現在)し、“期間限定公開”は延長され続けている。リリースから1年半が経過した今でもiTunesの「トップソング」ランキングの100位以内に入るロングセラーとなっている。長い間、多くの者の心を惹きつけている証拠だ。

 グループの手を離れ、「サイレントマジョリティー」が一人歩きしていったのは、昨年の夏『2016 FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)にて、48グループと坂道シリーズの混合選抜チーム「48&46ドリームチーム」にて披露された頃。センターを務めたのは、乃木坂46の生駒里奈。その洗練されたパフォーマンスは、ファンの間でも語り草となっている。同時期には、HKT48がコンサートの幕開けに「サイレントマジョリティー」を選び、今年NMB48も『ARENA TOUR 2017』にてパフォーマンス。48グループと坂道シリーズの垣根を越えた楽曲に成長していった。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる