三浦大知はエンターテイナーとして新たな一歩を踏み出した ゆず「タッタ」コラボへの期待

 三浦大知が、本日12月6日に放送される『2017 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)第1夜にて、ゆずとのコラボレーションによるパフォーマンスを披露する。昨年の『FNS歌謡祭』でも三浦は、MIYAVIと「Cry&Fight」、KREVAと「クリスマス・イブRap」で共演し話題を集めていた。今回のステージでは、ゆずの「タッタ」でコラボすることが発表されている。

三浦大知『Live Chronicle 2005-2017』

 これまでも数々のアーティストとコラボレーションし、そのどれもが大きな反響を呼んでいる三浦大知。前述した2組のほか、SOIL & "PIMP" SESSIONS(「Rise Up」)、BoA(「Possibility duet」)などのフューチャリングアーティストとして、さらには「普通の今夜のことを -let tonight be forever remembered-」(作詩:吉田美和、作曲:吉田美和・中村正人)のようにミュージシャンから楽曲提供を受けるなど、様々な形でのコラボレーションを実現してきた。その中でも世間に大きなインパクトを残したのが、『めちゃ×2イケてるッ! ダンシングヒーローでゴイゴイスーペシャル』(フジテレビ系)で見せた、岡村隆史との共演だろう。同番組でお茶の間に笑いと感動を与えた三浦は、エンターテイナーとしての新たな一歩を踏み出した。音楽のジャンルに捉われないのはもちろん、お笑い芸人ともコラボしてしまう三浦のポテンシャルの高さは、今の音楽シーンの中でも希有な存在と言える。これまでの実績や世間の評価から見ても、ダンサーや歌い手として絶大な信頼を得ているのは間違いなく、最近では「三浦大知ならなんとかしてくれる」「三浦大知なら間違いない」という期待感さえ伝わってくるようになった。

 今回コラボする「タッタ」も三浦と親和性の高い楽曲と言えるだろう。ゆずにとっては久しぶりのアコースティックソングとなるのだが、マドンナの専属ダンサーを務めていたケント・モリが振り付けを担当しているほか、MVではTRIQSTARやB-GirlのB-GirlのKanamyw、CHIERI、ayuといった国内外で活躍している日本のダンサーが、それぞれの特性を活かしたダンスを披露。ゆずらしいポップさとダンサーのクールさが不思議な調和を見せる楽曲となっている。今回のステージをもって、日本屈指のダンサーでもある三浦がその中に加わることに不思議な必然性を感じる。また、同曲は『めちゃ×2イケてるッ!』の2017年テーマソングでもあり、子供から大人まで一緒に楽しめる振り付けも人気だ。これまでのコラボでは、どちらかと言えばクールなパフォーマンスを披露してきた三浦だが、今回はよりポップな一面を見ることができるかもしれない。

 三浦大知は、コラボでも自分の色を損なうことがなく、かつ相手の魅力まで引き出すことができる。過去のインタビューで三浦は、「自分には「歌って踊る」スタイルがあって、それがあればどんな曲でも自分らしいダンスミュージックになると思っているので、ジャンルを問わず、積極的に影響を受けていきたいと考えています」とコメントしていたが、自身のダンスに対する確固たる自信、そして相手から学ぼうとする吸収力があるからこそ、どんな相手や曲の中でもセッションを楽しみ、活き活きとしたパフォーマンスができるのだろう。(参考:cinra)そんな楽しさに溢れた感情が画面越しにも伝わってくる。

 多ジャンルのアーティストとのコラボや国民的バラエティ番組への出演、さらには紅白歌合戦への初出演と、2017年は三浦にとって飛躍の年になったのは間違いない。11月28日に放送された『ベストアーティスト 2017』(日本テレビ系)にトップバッターで出演した三浦は、「(RE)PLAY」で炎やスカーフを使ったトリックも披露するなど、歌とダンスのパフォーマンス以外でも魅せる、華々しいオープニングを演出した。今回のゆずとのコラボでも、どんな驚きを見せてくれるのか期待しているファンは多いだろう。2018年には、初のベストアルバムがリリースされ、さらに『DAICHI MIURA BEST HIT TOUR 2017』の追加公演として、大阪城ホールと2daysでの日本武道館公演が決定するなど、まだまだ三浦大知の勢いは止まらない。

(文=泉夏音)

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