乃木坂46、AKB48グループ、TOKYO IDOL FESTIVAL……女性アイドルのアジア進出が活発化

TOKYO IDOL FESTIVAL in BANGKOK COMIC CON

 昨今、女性アイドルシーンのアジア進出が活発化してきている。乃木坂46のアジア進出、インド・ムンバイにMUM48の結成、新プロジェクト『PRODUCE48』の発足、タイ・バンコクでの『TOKYO IDOL FESTIVAL』開催。本稿では、これらの動向を振り返ると同時に新たな動きを見せるアイドルシーンの今を探っていきたい。

 2017年10月、乃木坂46が初のアジア進出を発表した。11月にシンガポールで開催する、約9万人動員の東南アジア最大級のJカルチャーイベント『C3 Anime Festival Asia Singapore』に出演。また、英語圏、中華圏への情報発信を目的として、「Facebook」(英語・中国語繁体字)、「Weibo」(中国語簡体字)のアカウントを開設。今年、2月には「乃木坂46公式HPの多言語化」として、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・インドネシア語・マレー語・タイ語の7言語に対応している。加えて、2月11日には香港で『C3AFA HONG KONG 2018』に出演したばかりだ。乃木坂46は、2014年7月にパリの『JAPAN EXPO』に出演しているが、海外でのパフォーマンスはシンガポール公演にて、3年ぶり2度目と決して多くはない。きっかけとしては、11月に2日間で約11万人を動員した東京ドーム公演の成功がその一つに挙げられるだろう。次に目指す場所はどこかと考えた時、自ずとその先は海外を向いていく。

Digest movie of “Nogizaka46 meets Asia! Singapore ver.”

 また、乃木坂46と同じ秋元康プロデュースのAKB48は、一足先に活発に海外進出を行ってきた。インドネシアにJKT48、タイにBNK48、台湾にTPE48、フィリピンにMNL48、さらに昨年末には海外の姉妹グループ5番目となるインド・ムンバイにMUM48の結成を発表。AKB48からJKT48に渡り大成功を収めている仲川遥香を始め、昨年7月には伊豆田莉奈がAKB48からBNK48へ、9月には阿部マリアがAKB48からTPE48へと移籍を果たしている。11月には、NHKの音楽番組『NHK WORLD presents SONGS OF TOKYO』で海外姉妹グループを入れた「AKB48世界選抜」が結成。同月、AKB48のシステムと、国民自らがアイドルデビューメンバーを選抜する「PRODUCE 101」のシステムをコラボした企画「PRODUCE48」のプロデュースを秋元が携わることも発表された。AKB48初の外国人メンバー・馬嘉伶が次作のAKB48シングル選抜メンバーに選ばれていることや、昨年開催された渡辺麻友の卒業コンサート、今年開催の『リクエストアワー2018』が中国のサイト「斗魚」にて生配信されていたことも特筆すべきポイントだ。

 BNK48をイベントホストに迎え、来年4月に海外進出を果たす『TOKYO IDOL FESTIVAL』の動向も見逃せない。同じアイドルフェスの『@JAM』が、以前より海外進出を果たしていたが、『TIF』の海外での開催は今回が初めてとなる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる