東京スカパラダイスオーケストラ、THE BACK HORN、ポルカドットスティングレイ、King Gnuの異種格闘技的な熱演 ホットスタッフ40周年イベント最終日

ホットスタッフ『Chaos Rocks』レポ

 ホットスタッフ・プロモーション設立40周年記念イベント『Hot Stuff Promotion 40th Anniversary MASAKA』の第3夜「Chaos Rocks」(10月28日/日本武道館)。3日間の開催となった同イベントのラストを飾ったのは、THE BACK HORN、King Gnu、ポルカドットスティングレイ、東京スカパラダイスオーケストラの4組。異種格闘技的な緊張感、高揚感のなか、“MASAKA”というイベント名にふさわしい驚きに溢れたステージが展開された。

THE BACK HORN 

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 最初に登場したのは、THE BACK HORN。ダークかつアグレッシブなロックナンバー「ブラックホールバースデイ」でライブをスタートさせた彼らは、「シンフォニア」「声」と重厚感とスピード感を共存させた楽曲を次々と放ち、自らの音楽世界を堂々とアピールする。MCでは山田将司(Vo)が「THE BACK HORNは結成20周年を迎えました。ホットスタッフとの付き合いは17年くらい。いろいろなライブ、表現を手伝ってくれました。なくてはならない存在だし、その40周年を一緒に祝えるということで、嬉しく思います」と挨拶。会場からは大きな拍手が巻き起こった。

 さらに「THE BACK HORNで初めてできた曲を聴いてください」(山田将司)という言葉に導かれた初期の名曲「冬のミルク」、作家・住野よるとのコラボレーション企画から生まれた新曲「ハナレバナレ」、代表曲「コバルトブルー」「刃」など、新旧の楽曲を披露。2019年2月8日に日本武道館公演(結成20周年ツアーのファイナル)に対する期待が一気に高まる熱演だった。

King Gnu 

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 2番手は注目度を急激に上げている4ピースバンド、King Gnu。オープニングナンバー「PPL」のしなやかなバンドグルーヴで観客の身体を揺らし、「McDonald Romance」では常田大希(Vo/Gt)、井口理(Vo/Key)がソウルフルかつエッジーなボーカルを響かせる。楽曲のボトムを支える勢喜遊(Dr/Sampler)、新井和輝(Ba)のリズムセクションも超強力。現行のジャズ、オルタナR&B、トラップ以降のヒップホップなどの要素を取り入れつつ、卓越したテクニックと豊かな肉体性を兼ね備えた重低音ビートは、現在の音楽シーンのなかでも完全に際立っている。客席から「武道館、似合う!」という声が飛んでいたが、そのスケール感はすでにアリーナクラスと言っても過言ではない。MCのなかで井口は出演バンドとの関わりについて言及。学生時代にTHE BACK HORNの「コバルトブルー」をコピーしていたこと、ポルカドットスティングレイのベース・ウエムラユウキに下北沢で遭遇したこと、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦と『RISING SUN ROCK FESTIVAL』のバックヤードで話をしたことなどを明かし、「こんなすごいイベントに出られるなんて、僕らも“MASAKA”です」とコメントした。

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