松下優也の“ありのまま”の姿 俺様キャラも垣間見えた10周年記念ツアーファイナル公演を見て

松下優也、10周年記念ツアーファイナル公演レポ

 昨年ソロデビュー10周年を迎えた、松下優也。2月2日からは『LIVE TOUR 2019 〜10th Anniversary〜』で全国を回ってきた。そのツアーファイナルが、3月26日に豊洲PITで行われた。

 ステージ上には宮殿のような柱とシャンデリア、そのド真ん中には“King”の椅子が鎮座している。映像とSEが流れ、ライブがスタート。逆光でステージが見えなくなった次の瞬間、Kingの椅子にはアルバム『BLACK NEVERLAND』のCDジャケットで着用していた衣装に身を包んだ松下の姿が。ダンサーも登場し、「King Ü-Wingy」が始まった。おもむろにハットを取ると、「Midnight Party」へ。ダンサーたちと共に、松下もガシガシと踊っていく。会場が一気に熱気に包まれたところで、ミディアムナンバーの「Butterfly」。観客のボルテージは曲ごとに増していき、クラップの音がより一層大きくなっていたのが印象的だ。

 大きな歓声が起こると、最初のMCに。このMCも松下らしさが全開だった。「今年、11年目を迎えます」と言うと、観客の反応を待たずに「拍手」と俺様キャラを垣間見せる。かと思いきや、途中コメントを噛んで笑いを誘ったり、観客に向かって手を振るなど、サービス精神旺盛だ。

 この日、6年ぶりのフルアルバム『BLACK NEVERLAND』のフラゲ日ということもあり、続いてアルバム曲「Love」を披露。笑顔で楽しそうに踊りながらパフォーマンスをしていく。途中「Everybody,singing!」とシャウトすると、観客も〈Love love love love love love making〉と声をあげた。続いては、「Naked Night」、「Bird」、「Last Dance' 06」と懐かしのナンバーが飛び出す。伸びやかかつ力強い松下の声と、ステージに映し出された美しい映像が相まって、耳も目も幸甚の至りであった。

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