姫乃たま × プー・ルイが語る、“暗黒女子”とアイドルの裏側 「BiSは不幸を糧に大きくなってきた」

姫乃たまとプー・ルイが語る、“暗黒女子”
『暗黒女子』(特典生産終了後の)ジャケ写

 今年4月に公開され、その衝撃的な内容から話題になった映画『暗黒女子』のDVD&Blu-rayが、現在発売中だ。

 本作は、秋吉理香子の同名小説を、『MARS~ただ、君を愛してる~』の耶雲哉治監督が実写化したミステリー映画。聖母マリア女子高等学院のカリスマであり、文学サークルの会長“白石いつみ”の「死」をテーマに、部員たちが自作の物語を朗読することによって、5つの動機と5つの結末が生まれる模様を描く。清水富美加と飯豊まりえがW主演を務めるほか、キャストには、清野菜名、平祐奈、玉城ティナ、小島梨里杏ら今注目の若手女優が名を連ねる。

 今回、リアルサウンド映画部では、地下アイドルの姫乃たまと、アイドルグループ・BiSのプー・ルイによる対談を企画。アイドルとして活動している二人は、共に女子校出身だという。そんな彼女たちは、本作になにを感じたのか。そして“女の園”アイドルの実態とは一体どういうものなのか。“暗黒女子”をテーマに、本音で語り合ってもらった。

左、姫乃たま。右、プー・ルイ。

姫乃たま「私の中でルイさんは、“女の園で頑張れる人”という印象」 

ーー今日お二人は初めてお会いしたと思うのですが、お互いの印象を教えてください。

プー・ルイ:私も初対面だと思っていたのですが、実は違うらしいんですよ。BiS主演の映画『IDOL is DEAD』に、姫乃さんも出演してくださっていたようで。

姫乃たま(以下、姫乃):そうなんです。地下アイドルとして活動を始めて、2、3年目ぐらいの頃に、知り合いの映画監督から私のポスターを映画で使うから貸して欲しいと頼まれて、なんの映画かもわからずに渡したことがあるんです。それがなぜか、「撮影で深谷まで行って欲しい」という話になって、しかも撮影開始が朝の5時だったんですよね。始発だと間に合わないので前乗りすることになって、終電でひとり深谷まで行ったんです。そしたらいきなり暗い部屋に連れていかれて、扉を開けたら暗闇で女の子たちが雑魚寝してました。なんの映画か聞いてないし、怖くて思わず部屋を出て、駅前で夜を明かしたのですが、その雑魚寝していた女の子たちの中にルイさんもいたんだな、と。

プー・ルイ:でも、その撮影の時には話してないんですよね。

姫乃:早朝からみなさんお忙しそうでした。しかも私の撮影はバラシになってしまって……。翌日、井の頭公園で追撮したんですよ。前乗りして深谷まで行ったのに! ってすごく思った記憶があります(笑)。

プー・ルイ:めっちゃ撮影押してたんですよ。

姫乃:そうそう、大変そうでした。だからルイさんとは5年ぐらい前にお会いしているんです。

プー・ルイ:まだ(寺嶋)由芙ちゃんたちがいた時かな?

姫乃:そうですね。ただ現場でお会いしただけじゃなくて、リアルサウンド映画部で記事を執筆するのにBiSの映画は全て拝見しているので、一方的にルイさんのことはとても見ています(笑)。

プー・ルイ:ありがとうございます。私は、姫乃さんの写真を見ていて、背が高いのかなと思っていたのですが、お会いしたら意外と小さくて、びっくりしました。

姫乃:にゃはは、よく言われます。私の中でルイさんは、“女の園で頑張れる人”という印象がありますね。私は割と女だけの世界は苦手なので……。でも、女子大に通っていたのですが。

プー・ルイ:私も女子大でした。色々共通点がありますね。私は中学から女子校だったんですよ。

姫乃:なるほど! だからBiSという女の子だけのアイドルグループで生き抜いていけるのかもしれないですね。しかも、BiSは過酷な企画やオーディションもたくさんあるじゃないですか。女の子同士で競わされるのを見ていると辛くて……ルイさんはタフだなっていつも思ってます。

プー・ルイ:でも、ソロアイドル界隈も色々あるじゃないですか?

姫乃:確かにソロアイドルもバトル形式のイベントはあるんですけど、避けようと思えば避けられるんですよ。グループで活動するとなると自分一人では決められないじゃないですか。それがすごい大変だな、と。しかもルイさんはドキュメンタリー映画で見る限り、BiSの中でいつも一番強いじゃないですか。

プー・ルイ:そんなことない。一番性格が悪いんです(笑)。

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