山崎賢人と門脇麦、念願の再共演で見せた見事な掛け合い 『トドメの接吻』絆が芽生えた第5話

『トドメの接吻』絆が芽生えた第5話

 2月4日放送の『トドメの接吻』(日本テレビ系)第5話では、堂島旺太郎と“キス女”・佐藤宰子、それらを演じる山崎賢人と門脇麦のぶつかり合いが見事なものだった。

 これまで、NHKの連続テレビ小説『まれ』や映画『オオカミ少女と黒王子』で共演してきた彼ら。しかし、『まれ』での紺谷圭太と寺岡みのり、『オオカミ少女と黒王子』での佐田恭也と三田亜由美、いずれも役同士の接点はありながらも、2人の掛け合いというものは見られなかった。本サイトで掲載したインタビュー(参考:『トドメの接吻』門脇麦が語る、山崎賢人ら同世代への思い「大丈夫、今の世代も頑張っていける」)で門脇は、山崎について「やっとまた共演できて、しかも今までに比べると、しっかりと一緒に組める再共演の機会をいただけました。(中略)少しでも安心してもらえればというか、暖かく見守りつつ、お互い支え合いたいなという気持ちでいます」と語っている。前回の第4話までの2人は、お互いに自身の主張をぶつけること終始し、“掛け合い”というものではなかった。門脇にしてみれば、まさに念願叶っての再共演といったところであるが、彼女のこれらの言葉がそのまま当てはまるような姿を、このたび見せてくれた。

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 この第5話はかなりの濃密な掛け合いで、互いに心を揺さぶり合う。「キスじゃ変えられない過去がある」と突き放す旺太郎に、「前に進もうとすることで幸せになれると、あなたが教えてくれた」と懸命に説得を試みる宰子。こうして、事故で亡くなってしまった旺太郎の母・光代(奥貫薫)は、宰子の“死のキス”、そして“タイムリープ”の力によって、助かることとなる。母の命と尊氏を潰すテープとを天秤にかけた末、宰子に“キス以外”の協力を要請する旺太郎。2人の“契約”という関係を超えた、絆が芽生えた瞬間にも思えた。互いの主張は、互いに心を揺さぶり、単なるぶつかり合いから“掛け合い”にまでなったのだ。

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