妻夫木聡、染谷将太、松たか子、野田洋次郎ら、松田龍平主演『泣き虫しょったんの奇跡』出演へ

 松田龍平主演映画『泣き虫しょったんの奇跡』の第2弾キャストが発表。あわせて特報映像が公開された。

(1段目左から)野田洋次郎、松田龍平、松たか子、(2段目左から)美保純、國村隼、小林薫、イッセー尾形、(3段目左から)渋川清彦、新井浩文、早乙女太一、駒木根隆介、(4段目左から)永山絢斗、妻夫木聡、染谷将太

 本作は、異色の棋士・瀬川晶司五段による同名の自伝小説を、『青い春』『ナイン・ソウルズ』の豊田利晃監督が映画化したもの。幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇格できないものは退会」という新進棋士奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう。一度は夢破れた“しょったん”が、周囲に支えられながら再び夢を実現させるためにひたむきに挑戦していく様を描く。松田龍平が『青い春』以来16年ぶりに豊田作品で単独主演を務める。

 今回追加キャストとして発表されたのは、永山絢斗、染谷将太、駒木根隆介、渋川清彦、新井浩文、早乙女太一、妻夫木聡、松たか子、イッセー尾形、小林薫、美保純、國村隼の総勢12名。

 晶司と苦楽をともにする“奨励会員”役に、永山、染谷、駒木根、渋川、新井、早乙女、妻夫木が名を連ねた。晶司の小学生時代の担任教師・鹿島澤佳子役を松、中学生の晶司に将棋の道を教える工藤一男役をイッセー、再びプロを目指す晶司を支える藤田守役を小林、晶司の母・瀬川千香子役を美保、父・瀬川敏雄役を國村がそれぞれ演じる。

 原作者で主人公のモデルである瀬川本人は、本作のキャスティングについて「大好きな人ばかり出てくる作品」と大絶賛している。

『泣き虫しょったんの奇跡』特報映像

 あわせて公開された特報映像では、35歳のサラリーマンでありながら、大勢のマスコミ陣を背に対局を行う、松田演じる瀬川の姿が映し出される。奨励会の仲間や、四段昇格へのプレッシャーに押しつぶされそうになる冬野、将棋に熱中する晶司を温かく見守り微笑みかける小学校教師など、晶司の夢を支える個性豊かな人物たちの姿も垣間見え、35歳サラリーマン“しょったん”の情熱が起こす奇跡と、彼を取り巻く人間ドラマが捉えられている。

追加キャスト コメント

妻夫木聡(冬野渡役)

豊田監督にオファーを頂けたことが何より嬉しかったです。
また、原作の瀬川さんと同じ高校ということも、勝手ながら運命的なものを感じていました。
 次第に精神が病んでいく役柄だったのですが、豊田監督の繊細な演出が印象的でした。
人物の心理や情景をとても細かくみてらっしゃるんだなぁと実感しました。
あと、僕は出演者の中でたぶん一番将棋が下手でした。
染谷くんと将棋最弱王決定戦なるものをやったのですが決着がつかなかったので今度じゃんけんしておきます。

永山絢斗(新藤和正役)

豊田監督が「将棋」の映画を撮ると聞いてこの上なく高揚したのを覚えています。自分は幸福者だなぁと思えた日々でしたし、大好きな作品になりました。

染谷将太(村田康平役)

中学の時から憧れていた豊田さんの世界。そこに招き入れて下さったことに感謝しています。そして、こんなに将棋映画に関われることに驚きです。
黙々と撮影を進めると同時に、皆さん黙々と将棋を指し続けていました。自分はいっこうに強くなれませんでした。

松たか子(鹿島沢佳子役)

『ナイン・ソウルズ』に1シーンだけ出演して以来、豊田監督の新作に再び声をかけていただき、断る理由は何もなく、出演される「おとな」の皆さんとは全く出会わない役柄でしたが、でも出会えていることを信じて演じたつもりです。
現場では、瀬川さんもいらっしゃったので、ご本人の前で、影響を与えた先生でいるのは、
とても緊張しましたが、しょったんはもちろん、生徒のみんなと目線をあわせてあげられたら、と思っていました。
かかわった全ての人が熱い想いで作ったこの映画の成功を、心から祈っています。

■公開情報
『泣き虫しょったんの奇跡』
今秋全国ロードショー
監督:豊田利晃
脚本:瀬川晶司『泣き虫しょったんの奇跡』(講談社文庫刊)
音楽:照井利幸
出演:松田龍平、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、早乙女太一、妻夫木聡、松たか子、美保純、イッセー尾形、小林薫、國村隼
配給:東京テアトル
製作幹事:WOWOW/VAP
制作:ホリプロ/エフ・プロジェクト
(c)2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 (c)瀬川晶司/講談社

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