朝ドラ出身女優の飛躍ポイントは丸メガネ!? 吉岡里帆ブレイクに続く、松本穂香の可能性

吉岡里帆ブレイクに続く、松本穂香の可能性

 女優の登竜門といえば、NHK朝の連続テレビ小説や名物CMシリーズなどが挙げられるが、昨年の朝ドラ『ひよっこ』への出演、そして今年1月28日からスタートしたauの新CM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズの出演を経て、いま人気急上昇中の女優が松本穂香だ。

意識高すぎ!高杉くん 「はじまる」篇 90秒

 現在21歳の松本は、2015年に短編映画『LOTTE SWEET FILMS』の『MY NAME』で女優デビューを果たしたばかり。『ひよっこ』では、有村架純演じる主人公・谷田部みね子が東京で暮らすことになった“乙女寮”で、一緒に生活をともにしたメンバーのうちのひとり、青天目澄子を演じ、知名度が高まっていった。

 『ひよっこ』での青天目澄子役に心を奪われたというライターの渡辺彰浩氏は、松本の女優としての魅力について、次のように熱弁する。

「松本さんが『ひよっこ』で演じた澄子は、集団就職のために福島から上京してきた女の子で、鈍りが強くあどけない、キャラクター的にもぼーっとしていて、食いしん坊でという馴染みのあるキャラ。それでいて、時には親友の豊子(藤野涼子)へ思いをぶちまける、緩急ある演技がとても印象的でした。その後、出演した『コウノドリ』第2シーズン(TBS系)では、産後うつになって自ら命を絶ってしまう三浦芽美役を演じていました。サクラ(綾野剛)や四宮(星野源)の前では笑顔を振りまいていたけれど、実は思い悩んでいたという、難しい役柄を見事に演じきり、存在感を残していました。また、松本さんのSNSの投稿が、クリエイティブ性を感じさせるもので、Instagramでは1週間毎にテーマを決めて投稿する『週刊松本穂香』という連載を実施しています。即興劇風の短い動画などを投稿していて、松本さん自身の好奇心旺盛な様子が、他の同世代の女優さんの投稿とはまた違った自分の見せ方をしているなと感じています」

『平成物語』 より (c)フジテレビ

 松本は現在、3月23日と30日に2週連続で放送されているドラマ『平成物語』(フジテレビ系)に、岡山天音や片山友希とともに出演している。本作での松本の抜擢を、ライターの麦倉正樹氏は目を細めながら次のように考察する。 

「『ひよっこ』などへの出演はありましたが、松本さんは神木隆之介さんと共演したauのCM『意識高すぎ!高杉くん』によって一気に知名度が上がり、その存在が気になっているという人が多いのではないでしょうか。CMでは、その透明感と瞳の澄み方の印象が強く、清潔感のあるしっかりした女の子という印象ですが、『ひよっこ』に出演した際のイメージは、集団就職で上京してきた地方出身の女の子という役どころもあり、どこかあか抜けない子供っぽい3枚目キャラのイメージでした。しかし、今回の『平成物語』は彼女にとって初の純粋なヒロイン役ということもあり、『ひよっこ』とはかなり違う雰囲気です。そう、この『平成物語』というドラマは、若干20歳の映画監督として注目を集めている松本花奈監督を筆頭に、メインキャストや関わっている製作陣がみな“平成生まれ”ということで、かなり意欲的なプロジェクトと言えるでしょう。そのヒロイン役に彼女が抜擢された背景には、岡山さんや片山さんなどと並んで、“これからの時代を担うひとり”という意味合いもあるのではないでしょうか。予告を見ると、30日に放送される第2話では岡山さんとのラブシーンもあるようですし、そのあたりも非常に気になるところですね」

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