18作を5分で攻略! 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で重要になる4つのポイント

『アベンジャーズ/IW』までを攻略

 前提として『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は過去作を観ていなくても楽しめる映画です。

 というのも基本はヒーローものであり、“宇宙からやってきて、この世界にあるお宝を手に入れ、大破壊を企む魔人を倒すためヒーローたちが力を合わせて戦いを挑む”というシンプルな構造なので誰にでもわかりやすく、またアクションいっぱいの見せ場の連続ですから
余計な心配はいらずのめりこむことができます。

 またヒーロー同士のかけあい=会話がとにかくユーモラスで洒落ている。彼らの過去のいきさつや関係を知らなくても楽しむことができます。とはいえ、やっぱり予習しておきたいという方のために、今までの流れをここでふりかえっておきましょう。

まず覚える言葉は「MCU」

MCU歴代出演者&スタッフ (c)2018 MARVEL

 まずマーベル・シネマティック・ユニバース=MCUというコトバを覚えておいてください。恐らくアベンジャーズがらみの記事を検索すると、このコトバが頻繁にでてくるハズです。MCUとは、2008年の『アイアンマン』から、今回の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を含む一連のマーベル映画19作が、1つの世界観の中の出来事とされていること。各作品が何らかの形でつながっているのです。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に至るまでの、前18作で起こったことをダイジェストにまとめてみるとこうなります。

“アベンジャーズ”結成までの経緯

『アベンジャーズ』(2012)より TM & (c) 2012 Marvel & Subs.

 この世界に同時多発的に様々なヒーローが現れるようになりました。元軍需産業のCEOで億万長者、天才的な発明家トニー・スタークは自ら開発したパワードスーツを装着しアイアンマンに。宇宙の王国アスガルドの王子ソーも地球にやってきます。さらに第二次世界大戦の戦闘中に行方不明だった伝説のヒーロー、キャプテン・アメリカが復活。世界平和のための諜報機関S.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリーは、ヒーローたちを集め、最強チーム“アベンジャーズ”を立ち上げようとします。

 最初はまとまりませんでしたが、ソーの義弟で邪神ロキが凶悪なエイリアン軍団を連れて、地球を征服すべくニューヨークを攻撃。超人たちは手を組み、弓矢の名手ホークアイ、女スパイのブラック・ウィドウ、さらに日頃は温厚な科学者だが恐怖や怒りを感じると緑色の怪力巨人ハルクに変身してしまうブルース・バナー博士も加わり、これを撃退! アベンジャーズが誕生しました。

しかし、分裂することに…

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)より (c)2016 Marvel.

 平和は戻ったかに見えましたが、S.H.I.E.L.D.は悪の組織ヒドラ党に内部から浸食され崩壊、ニック・フューリーは姿を消します。この戦いの中でキャプテン・アメリカは、死んだと思っていた親友バッキーが生きており、しかしヒドラ党に洗脳され、悪の暗殺者ウィンター・ソルジャーとなっていたことを知ります。

 一方、アイアンマンは人工知能で統制された防衛用ロボット軍団を作ろうとしますが、
人工知能が叛乱を起こし、恐怖の機械人間軍団ウルトロンが誕生。アベンジャーズに戦いを挑みます。なんとか勝利するもののこの戦いに巻き込まれたヨーロッパの小国ソコヴィアに多大な被害が。またこの戦いで心も傷ついたハルクはチームを離れ行方をくらまし、ソーも銀河になにか悪いことが起こる兆候を感じアスガルドへと帰ります。彼らと入れ替わるように、スーパー人造人間ヴィジョン、人工翼で空を飛ぶファルコン、念力とテレパシーの使い手ワンダ、銃火器装備型のパワードスーツを着たウォー・マシーンがアベンジャーズに参加。

 しかしアベンジャーズに新たな試練が。先のソコヴィアでの人的被害などで、ヒーローたちを非難する国際世論が起こり、アベンジャーズの活動は国連の管轄下に置く、という“ソコヴィア協定”が生まれます。ここで“ソコヴィア協定”を受け入れるべきだというアイアンマン派と、ヒーロー活動に政治が介入してはならないというキャプテン・アメリカ派が対立。
ヒーロー同士の戦いにエスカレート。さらにかつてアイアンマンの両親を殺した犯人が、
洗脳状態にあったバッキーことウィンター・ソルジャーということがわかり、キャプテン・アメリカはバッキーを連れアイアンマンの前から去ります。キャプテン・アメリカはなにかあればかけつける、とケータイ電話をアイアンマンに残します。

そんな中、新キャラ続々登場!

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)よりスパイダーマン=ピーター・パーカー (c)2018MARVEL

 アベンジャーズが分裂状態にある中、新たなヒーローたちも登場。蜘蛛の力を持つ高校生ヒーロー、スパイダーマン、身体のサイズを自由に変えられるアントマン、魔法使いのドクター・ストレンジ、万能の超物質ヴィブラニウムを持つアフリカの神秘の国ワカンダの若き王にして戦士のブラックパンサー。さらに宇宙では、“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”という個性豊かなメンバーによるチームが銀河を守っていました。一方、祖国アスガルドを死の女神ヘラによって侵略されたソーは、偶然、宇宙で再会したハルク、敵であるロキと手を結び、ヘラに立ち向かいます。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「映画シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる