『花のち晴れ』“天馬くんロス”を一瞬で解消? 中川大志、乙女心を刺激しまくる高校生役での変貌

『花のち晴れ』“天馬くんロス”は一瞬?

 神楽木晴(平野紫耀)と馳天馬(中川大志)のバトルが決着するも、続編への香り漂うエンディングで幕を閉じた『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)。最後の最後まで音(杉咲花)を優しく支えた“天馬くんロス”に陥る女性が続出したのは言うまでもないが、そのロスはわずか数時間で解消することになる。深夜1時35分、白ランからブレザーへと制服替えした中川が、『覚悟はいいかそこの女子。』(MBS・TBS系)で180度キャラ変し、私たちの前に再び降臨したのだ。

 『花のち晴れ』で中川が演じた馳天馬は、「実は白馬で移動してるんじゃないか?」と錯覚を起こすほどのキラキラ王子。“音との結婚”という母の遺言を守るため……いや、自分が愛する音との幸せな未来を築くため、一途に音を思い続けてきた。

 そんな天馬の胸キュンゼリフは、数知れず。例えば第3話、庶民狩りにあってしまった音のもとに駆けつけた天馬は「音は言ったよね? 天馬くんの自由に生きてって。なら、今日から好きに生きる。もう我慢しない、音への気持ちを」と、心に響くドストレートな告白。さらに第4話では「僕がそばにいてほしいのは世界でただひとり。音だけだから」、第5話では「もし音の隣に僕がいてもいいなら、もう音を離さない」……とまぁ、思い出しただけでもニヤけてしまう王子様発言を繰り出してきた。

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 正直、クサすぎて一歩引いてしまいそうなセリフだが、馳天馬が放てば「天馬くん……」と目をキラキラと輝かせて、一歩前に出たくなる。もちろん天馬が持つキャラクターもあるが、それを違和感なく演じられる中川のイケメン力と演技力には唸るばかりである。

 そんな天馬が最終回で残したのは「ありがとう、音。最後まで僕を選ぼうとしてくれて。それだけで、僕は十分幸せだよ」という馳天馬らしいフレーズ。「選んでくれて」ではなく「選ぼうとしてくれて」という言い回しが、より一層切なさをかき立てる。音の気持ちが晴にあることを察しながらも、音を受け入れてきた天馬の優しさに、誰もが「泣いてもいいよ」と寄り添いたくなったことだろう。愛莉(今田美桜)の「これから楽しいこと、たっくさんあるよ」という励ましに「そうかな?」と微笑む姿にはちょっぴり救われたが、全編を通して辛い感情に耐えて音を愛し続けてきた天馬の気持ちを考えると、やはりやりきれない。と同時に、見事に“天馬くんロス”に陥っていくのだった。

 だが、その数時間後、ひらひらと桜が舞い、キラキラと光が差し込み、キャーキャーと女子高生たちが群がるその中を、満足そうな笑顔で歩く男子高生・古谷斗和として、中川大志が再び姿を現わす。関東圏で、ドラマ『覚悟はいいかそこの女子。』の放送がスタートしたのだ。

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