鈴木伸之が映画『jam』で見つけた“海外アクション俳優”の夢 「性に合うので徹底的にやりたい」

鈴⽊伸之が語る、“海外アクション俳優”の夢

 劇団EXILEのメンバーが総出演し、スタイリッシュな映像とエキセントリックなキャラクターが特徴的なSABU監督が手掛けた映画『jam』。「因果応報」をテーマに、場末のアイドル演歌歌手ヒロシ、瀕死の重傷を追い意識不明になった恋人の回復を祈り続けるタケル、自分を刑務所送りにしたヤクザへの復讐を行うテツオという3人の男たちの物語が交差し、絡み合っていく。

 そんな本作でテツオを演じているのが、連続ドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)や映画『東京喰種トーキョーグール』、『リベンジgirl』などの話題作への出演が続いている鈴木伸之だ。劇中、一切セリフがないという鈴木にとって初めてのチャレンジとなった本作への思いや、20代後半へ向けての目標について聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「自分史上、最高のアクション」


ーーテツオという役について、台本を読んでどんな印象を受けましたか。

鈴木伸之(以下、鈴木):セリフが一言もない役というのは今回が初めてでした。逆にそれだけアクションに集中できるというのは、新しい挑戦でもありましたね。

ーー最初からセリフがまったくなかったのですか?

鈴木:準備稿の段階では「ウォー」みたいな言葉は2~3ぐらいあったのですが、途中でSABU監督と「どうせならなくしちゃおうか」という話になったんです。僕もシンプルに考えるタイプなので、それならそれでいいなと思って、思い切りアクションに挑みました。

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ーーセリフがないということで意識したことは?

鈴木:そのぶん、思い切り“動”の部分に意識を集中させることができました。これまでもアクションは何度も経験していましたが、一番メチャクチャにやらせてもらいました。自分史上、最高のアクションに仕上がったと思います。

ーー言葉がないぶん、役柄を掘り下げていくのは難しかったのでは?

鈴木:テツオの奥底にあるのは復讐心だと思うのですが、細かいバックボーンはあまり考えず、とにかく大きな動きで躍動感を意識しました。イメージ的にはアクションというより喧嘩に近いような生っぽさを出せればと思って演じました。

ーー出来上がった作品を観ての自己評価は?

鈴木:大満足しています。アクションは間が大切なので、現場では何度もリハーサルしたのですが、本番はほぼ一発OKでした。アクションも2~3回やってしまうと、段取りに慣れてきてしまい、生っぽさが消えてしまうことがあるので、一発で決められてすごくよかったです。あとは、北九州で撮影したのですが、都心から離れて作品に没頭できる環境もよかったです。

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