値上げ直前! あらゆる作業を自動化するゲーム『Factorio』をオススメしたい

『Factorio』レビュー

 みなさまは『Factorio』というゲームをご存じだろうか。見知らぬ星に不時着したプレイヤーが、資源を集め、技術研究をしながら工場を建設していき、最終的にロケットを作って脱出するのが目的のサバイバルゲームだ。

 資源を集めて何かを作るゲームは『マインクラフト』を筆頭に様々なゲームが出ているが、『Factorio』の特徴は「なんでも自動化できる」という点にある。掘削機で鉄鉱石を掘り、それをベルトコンベアで運んで炉に入れて鉄板を精製、その鉄板を他の部品と組み合わせて別の機械を作る……といった行程を、完全フルオートメーション化させることができるのだ。

 その作業の流れはまさに「製造ライン」だ。こういった機械類が大量に並ぶ工場を作り上げることができるゲーム。それが『Factorio』だ。

近日中に値上げが予定。買うなら今だ

 このゲームは記事公開時点では早期アクセス期間中なのだが、正式リリースの算段がついたとのことで、それに合わせ価格を20ドルから30ドルへと値上げすることがアナウンスされている

 正式リリース前ではあるが現段階でも十分な完成度となっており、すでに日本語化もされている。また、このタイトルは過去にセールを行われたことが一度もない。つまり、「買うならば今がベスト」なのだ。ゲーム自体も、ゲーム販売サイト「Steam」のレビューでは98%のプレイヤーが「オススメ」と付けている異例の超高評価だ。本記事では『Factorio』の面白さについて語らせて頂きたい。購入検討の材料になれば幸いだ。

『Factorio』の面白さ

 『Factorio』の面白さを一言で言うなら「創意工夫の楽しさ」だ。

 このゲームで作る工場には決まったレシピなどはない。「輸送」「加工」「製造」といった単機能の部品を自由に組み立てて機能を作っていけるのだ。例えば以下の画像は、自動で石炭を掘って格納してくれる装置だ。

 ポンプで水を吸い上げ、ボイラーと蒸気機関で電気を起こす。その電気で掘削機を動かして石炭を掘り、インサータ(ロボットアーム)で箱に詰めて保管する。石炭が必要になったら箱からいつでも取り出せる、という仕組みだ。初期は手作業でやっていた石炭掘りを自動化することができたわけだ。

 ただ、この設備には自動化できていない問題が1つある。「ボイラーの燃料補充」だ。ボイラーには加熱するための燃料が必要なのだが、現状は燃料がなくなるたびにいちいち補充しなければならない。他にやるべき作業があるので、補充のためにいちいち戻ってくるのは大変だ。

 そこで筆者が閃いたのは「今掘っている石炭をそのまま燃料として流用すれば自動化できるのではないか?」ということだった。幸い保管箱はすぐ近くにあったので、少し組み方を変えて石炭が減ってきたら自動で補充するように作り替えてみた。

 見事、装置全体を完全自動化することができたというわけだ。これはもちろん初歩の初歩ではあるが、このような形で「どうすれば無駄な手間を減らせるか」「どうすれば効率良く物を生産できるか」といったことを色々工夫しながら合理化を図っていけるゲームなのだ。

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