銀魂、パワプロ、モンハン……『パズドラ』コラボの歴史と、“原作”の魅力を活かす最新の取り組み

 パズルRPG『パズル&ドラゴンズ』(以下、『パズドラ』)と『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中の漫画『銀魂』のコラボが8月20日より始まった。YouTuberのはじめしゃちょーが、サブチャンネルでコラボガチャを引く動画を投稿したことでも話題になっている。ここではコラボレーションという観点から『パズドラ』の魅力を再発見していきたい。

【パズドラ】ついにキャラが喋った!【銀魂コラボ】

 スマートフォンの個人所有率が、まだ2割ほどだった2012年にリリースされた『パズドラ』。スマホゲームの先駆けであり、スマホゲームは本作から広く浸透していったといっても過言ではないだろう。これまでに『キン肉マン』(集英社)、『鋼の錬金術師』(ビズメディア)などの漫画作品をはじめ、『実況パワフルプロ野球』、『モンスターハンター』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズなどのゲーム、さらには『少年サンデー』(小学館)、『少年マガジン』(講談社)の漫画雑誌とのコラボも実施してきた。

 さらに、今年4月にはテレビアニメ『パズドラ』(テレビ東京)放映や、『月刊コロコロコミック』(小学館)での漫画連載も開始。関連グッズも多く発売され、ゲームの枠から飛び出し、多くのメディアミックスが行われている。この流れには『ポケットモンスター』シリーズに近いものを感じる。多くのビックタイトルとのコラボ、メディアミックス、さらには嵐や大槻ケンヂを起用したテレビCMも話題になり。その認知度はお茶の間レベルにまで達した。

 今年に入ってからも、『幽☆遊☆白書』(集英社)『ペルソナ』シリーズ、『マジック:ザ・ギャザリング』などジャンルを超えたコラボを展開してきた『パズドラ』。リリースから6年が経ち、広告やコラボによって認知度を広げる段階から、コラボ相手の強みを活かしながらゲーム性を向上していくという、次のステップへシフトしてきたことが見えてくる。アップデートの内容がうまく活かされ、変更点/改善点をアピールしながら、コラボ先の作品の魅力を引き出す内容になっているのだ。

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