キズナアイ1st Live『hello,world』レポート 全員で“つながれる”ライブ体験

キズナアイ1stライブレポート

 2018年の年の瀬に、バーチャルYouTuber初のリアルライブが東京・大阪で2日間にわたって行われた。ライブを行なったのはKizuna AI(以下、キズナアイ)だ。

 本稿では12月30日、Zepp Osaka Baysideで開催された大阪公演の様子についてレポートしたい。

開演前から熱狂するフロア

 今回のライブでは特別ゲストとして、会場ごとにDJが出演。筆者が会場入りした段階で、すでに開演前にも関わらずDJがフロアを盛り上げていた。大阪会場のゲストDJは“TeddyLoid”、“Yunomi”、“Avec Avec”、“Pa's Lam System”の4組。

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 キズナアイの登場前から観客は飛び跳ね、ペンライトを振り、大いに騒いで場を暖めており、そのテンションの上がりようは、開演後キズナアイが「みんな体力残してる?」と聞いてしまうほどだった。

生でしか体験できないド派手なライブ

 いよいよライブが始まった。音楽がスタートすると同時に、ステージ中央のスクリーンにキズナアイが現れる。一番手の楽曲は「Hello,Morning」だ。ゲストDJのサポートにより歌っている最中も打ち込みの音がかなり激しく入り、観客を盛り上げる。

ちなみに今回のセットリストは以下の通り。
・Hello,Morning
・金曜日のおはよう(cover Ver.)
・new world
・Kizuna AI to AI
・over the reality
・miracle step
・hello,alone
・meet you
・mirai
・W&W×Kizuna AI(楽曲名未定)
・melty world
・future base

アンコール
・AIAIAI
・Hello,Morning(Pa’s Lam System Remix)

 もちろん歌い通しではなく、合間合間にMCとゲストDJの単独ライブが入ってくる。キズナアイが一旦画面から消えてしまっても会場はクールダウンせず、観客たちはダンスミュージックにノリノリになっていた。

 EDMが会場全体を震わせるほどの大音量で流れ、眩しいほどのライトやレーザーが飛び交う。全てが派手で、まさに年末にふさわしいお祭り騒ぎだ。

 また、ライブ衣装でのパフォーマンスに加え、「new world (Prod. Yunomi)」で披露した”バーチャルホイッスル”を吹く場面や、一瞬のうちに美しいブロンドヘアにカラーチェンジするなど、バーチャルであるキズナアイならではの演出も多く、これまでにない新たなライブ演出で観客を魅了した。

 ライブパフォーマンスで印象的だったのは「new world」で、物販のホイッスルを観客がキズナアイと一緒に吹いていたこと。ピンク一色のペンライトと合わせて、観客とキズナアイの一体感を感じられる瞬間だった。

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