B'z、アルバムチャートで不動の人気を再確認 Sexy Zoneは10万枚越え

参考:2015年3月2日~2015年3月8日のCDシングル週間ランキング(2015年3月16日付)

 毎回不動の1位を記録するB’zが当然のように先週トップ。そして今週は3位。デビュー27年目、19枚目のオリジナル・アルバムというのも凄い話だが、「ハードロックって格好いいぜ!」という松本の無邪気さが炸裂した内容であるのがもっと凄い。それが不動の人気によって支えられているのは、我が国ではほとんど奇跡的なことであると思う。

 新作のインタビューで夢は何かと訊かれた松本が「ギターがもっとうまくなりたい、ですよ」と平然と答えているのを目にして、ああB’zはふたりいるのだなぁと、馬鹿みたいに思ったものだ。女々しさを抱えて「ここから変わろう」と願うのは稲葉浩志であり、松本孝弘はただ雄々しくて格好いいギター・サウンドを求めている。ふたりのユニット、ふたりの人格、ふたりの夢。それが27年経ってもひとつに溶け合わず、かといって仲違いも分裂もなく続いている。これもまたひとつの奇跡か。まーったくイメージを変えないまま毎回「ここから変わりましょう」と現状打破を歌っている構造に虚無を感じる、と書いたのはベスト盤が出た二年前だが、「B’zはふたりいる」のだから当然ですね。今更ながら訂正させていただきたい。

 そしてB’zと入れ替わって1位になったのはSexy Zoneの3作目『Sexy Power3』。メンバー2人を除いて発売されたシングルが波紋を呼んだのは昨年のこと。EXILE TRIBE的に派生ユニットを作り、AKB的なメンバー流動化が始まるなど、ファンを少なからず不安にさせてきたグルーブだが、それでも101,350枚のセールスは立派なものだ。それだけのファンにすでに支えられ、社長の期待を背負った逸材で構成されているからこそ、ジャニーズの新たな試みの「実験台」になっているのかもしれない。

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