けやき坂 松田好花は“舞台女優”に向いている? 乃木坂 伊藤純奈主演舞台『七色いんこ』出演への期待

 けやき坂46(ひらがなけやき)2期生の松田好花が、手塚治虫原作の舞台 『七色いんこ』にヒロイン役として出演することが決定した。本作は、松田がグループ初のソロでの舞台出演というだけでなく、主演に乃木坂46の伊藤純奈が抜擢されているため、“乃木坂”と“けやき坂”の垣根を超えた共演という点が、さらに注目を集めている。松田はひらがな2期生の中でも、歌、ダンス、楽器、演技、バラエティ……とマルチに活躍する万能タイプ。ライブなどでその片鱗を見せてきたが、彼女の実力がいよいよ外の世界で発揮できるチャンスが到来した。そんな松田の“舞台女優”としての可能性について考察してみたい。

けやき坂46『走り出す瞬間』(通常盤)

 松田は、京都府出身の19歳。納豆好きで京都弁が印象的な、はんなり美人だ。一見上品でおしとやかな松田だが、佐々木久美と濱岸ひよりが「頭いい、真面目みたいな感じがするんですけど、すごく面白いです。楽屋番長です」(『はんにゃ金田と欅坂46のゆうがたパラダイス』/NHK-FM)と語るような一面もあり、メンバーのSHOWROOMをよく見ていたり、ハガキ職人と呼ばれるほどメンバー出演のラジオ番組にメールを出したりと、ひらがな愛がとても強い。

 また金村美玖が「万能なんですよ。今から何を始めてもすぐに習得するんじゃないかな。スポンジのような吸収力があると思います」(『EX大衆』4月号)と言うほど、特技の和太鼓やギター、タップダンスなど、いろいろなことをやりたがる好奇心旺盛の性格で、何事にも楽しんで取り組んでいる印象だ。先日のSHOWROOMでも、高校の軽音部から始めたという愛用のストラトキャスターのエレキギターで、オーディションで歌った「渋谷川」や「アンビバレント」などを即興で弾いていた。その才能は、もっと表で活かして欲しいと願わずにはいられない。

 そんな彼女の素地を築いたのがクラッシックバレエである。『MARQUEE Vol.125』のインタビューによると、姉の影響で3歳から始めたクラシックバレエのキャリアは約15年。小学6年生で舞台の主役を務め、高校3年生では2人きりで10分間の演技を踊ったという。大舞台でのステージは他の2期生と比べると慣れている松田は、幕張メッセのステージで失敗し一瞬パニックになった時も、クラシックバレエで教えられてきた“転んでも絶対に最後までやりきる”といった精神で瞬時に気持ちを切り替えたという。また明るい曲はとにかく笑顔で楽しそうに踊るといった、バレエ15年間で培ってきたことが、彼女のモットーである"笑顔"を大事にするという、アイドルとしての今に繋がっている。

 以前、宮田愛萌が「2期生の初の曲である『半分の記憶』をみんなで聞いた時に、松田が勝手に振り付けをして、その場で即興で踊っていて、それがすごく印象的だった」(引用:『ゆうがたパラダイス』)と語っているほど、ダンスが染みついる松田は曲が鳴ると踊りたくなる体質だという。『bltgraph.vol.34』で「グループのためにできることは?」と聞かれた松田は「バレエの経験から振付を早く覚えられるので、そういうところで頼られる存在になりたいです」と頼もしい発言をしていたが、振付が早く覚えられるというのは、実に舞台向けの人材とも考えられる。

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