DOES、SPYAIR、UVERworld、back number……『銀魂』を支えてきた名主題歌

 2004年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載を開始した漫画『銀魂』が、9月15日発売号で完結する。アニメや実写映画など様々な形でメディアミックスされてきた『銀魂』だが、そこに共通しているのが多くのヒットソングが生まれたということだ。

DOES 『「曇天」(テレビ東京系アニメ「銀魂」オープニングテーマ)』
DOES 『バクチ・ダンサー(映画「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」主題歌)』
『銀魂BEST』

 15年という長い連載期間を誇る『銀魂』。「『銀魂』の主題歌」と言われ、大抵の人はまず、DOESを思い出すのではないだろうか。2016年に開催されたメジャーデビュー10周年記念ライブを最後に、無期限の活動休止に入っているDOESだが、バンド名を一躍有名にしたのがアニメ第5期のオープニングテーマであり、2008年リリースのシングル表題曲「曇天」だった。もちろん、DOESには先に、5代目エンディングテーマとなった2007年リリースの「修羅」があるのだが、バンドにとってさらに追い風を吹かせたのは、「曇天」であったように思う。その2年後、2010年にリリースしたのがDOESの代名詞となる「バクチ・ダンサー」。『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』の主題歌で、初回生産限定盤(銀魂盤)には「曇天」「修羅」の2曲が収録されるという、“銀魂BEST”っぷりだった。「曇天」は8ビートが特徴のスタンダードな楽曲であったが、 祭囃子をフィーチャーした「バクチ・ダンサー」は、サウンドからも江戸時代を舞台とした『銀魂』の世界観によりマッチした作品だったと言える。

SPYAIR 『現状ディストラクション』
SPYAIR 『I Wanna Be…』【テレビ東京系アニメ「銀魂」銀ノ魂篇 オープニングテーマ】

 DOESからバトンタッチするように、数々の『銀魂』の主題歌を担当してきたのがSPYAIRだ。アニメエンディングテーマ「サムライハート(Some Like It Hot!!)」(2011年)、オープニングテーマ「サクラミツツキ」(2013年)、『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』主題歌「現状ディストラクション」(2013年)、PS4®・PS Vita「銀魂乱舞」テーマソング「スクランブル」(2017年アルバム『KINGDOM』収録)、そして2018年7月よりアニメ『銀魂』銀ノ魂篇のオープニングテーマとなっているのが、「I Wanna Be…」だ。シングルの期間生産限定盤には、「サムライハート(Some Like It Hot!!)」から「スクランブル」までが収録されたSPYAIRも“銀魂BEST”という粋な1枚をリリースしているである。バンドにとっては、ライブアンセム「現状ディストラクション」が一つのターニングポイントであったように思うが、「I Wanna Be…」は壮大なバンドサウンドとファンの声が一体化する景色が浮かぶ、次の一歩を示す楽曲。漫画と同名の最終章タイトルが付けられた、銀ノ魂篇のオープニングテーマとして相応しい1曲である。

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