嵐、メンバー5人に共通するのは“優しさ”? デビュー記念日を機に愛され続ける理由を考察

 日本を代表するアイドルグループ・嵐が、本日11月3日でデビュー20年目を迎えた。それまで一緒に活動していたユニットではなく、デビューのために集められた5人。ハワイでクルーザーに乗りマスコミの前に現れたどこか不安そうな目の5人の少年は、今や日本のエンターテインメントを牽引する存在となった。デビューから現在まで、20年の時を経てもなお彼らは老若男女問わず、多くの人の心を捉えてやまない。そしていよいよ11月16日札幌ドームを皮切りに、嵐史上最大動員数となる7年連続の5大ドームツアー『ARASHI Anniversary Tour 5×20』がスタートする。この20年目というタイミングに、嵐5人の魅力の秘密に改めてフォーカスしたい。

嵐が20年続いてきた理由

『with12月号』(講談社)

 デビュー20年目を記念し『with12月号』(講談社・10月26日発売)では約2万字のインタビュー記事を掲載、表紙も嵐の5人が飾った。インタビューでは20周年イヤーを迎えるにあたり、櫻井翔は「“驚き”と“嬉しさ”。それにファンの皆さんとスタッフとメンバーへの“感謝”」であると語る。同時に「20周年を目標として日々やってきたわけではなくて、今日とか明日の積み重ねでしかない」「まぁ、よくこんなに長く続けられたな、という驚き」と言い、“20年”という年月に取りたてて思い入れはない、と冷静だ。また、自らが40歳手前までアイドルであり続けていることは想像すらしなかったという。続けられた理由を問われると、「この人たちだったから」と答えた。「ひとえにメンバーの人柄あってこそ。それはもう奇跡ですよね」「お互いに尊重しあいながら、よくやってきた」とこれまでの道のりを振り返る。

 一方、俳優として演技力も評価されている二宮和也は「この世の中、いつ何時、何が起こるかわからない」「誰が病気やケガをすることなく、この5人でやってこられたのは、メンバーのおかげ」だと語る。仕事に対するマインドを言葉に出さずとも共有できていることが、長くやってこられたことにつながっているのだという。20周年に関して「僕らも楽しんで20周年を迎えることが、僕らの務めだし、僕らの楽しみであり、すべて」と常に冷静な二宮らしいコメントを残した。さらには、ソロ作の制作を振り返り、自らについて作家ではないから0から1を作り出すことはできないが、1あるものは100でも1000でもふくらませることは得意とし、詩を書いたりアレンジしたりすることの面白さについても触れている。

 今や、“国内エンターテインメントの最高峰”と言われるまでになった嵐のライブパフォーマンス。その演出を手掛けるのが松本潤だ。「メンバーを褒めちぎって」というリクエストには、5人の役割分担がきちんとできていることを挙げ、これまで培ってきた“バランス”が今の嵐を支えているという。リーダーの大野智に対しては思うところはたくさんあるだろうが、文句も何も言わず淡々とやる、櫻井に関しては言動に品があり、嵐というものに品があるように見えているとしたら、それは彼のおかげだと評した。さらに、多角的に見えるのは二宮独自の視点からの切り込み方が大きい、と続ける。また、ものづくりの現場でピリつくこともあるが、そんな時は相葉雅紀のおかげで和み、助けられているのだという。

 大野は松本のライブのクオリティを上げることへの追求心について触れ、ツアーが始まってからもなお変更するなど、妥協のないスタンスについて評価。また二宮へはコンスタントに芝居のスケジュールが入っているにも関わらず、一切愚痴や不満を言わない、と語る。櫻井は言葉を通じて伝えたいことがちゃんとある人、相葉については松本と同じく、深夜の収録の際など、相葉がポロっという言葉で空気が変わる、優しさの塊だと語った。

 そして大野が“優しさの塊”と評した相葉は、嵐全員に共通する “優しさ”について語る。松本は尖ったイメージがあるが、実は逆で細かいところまで気がついて優しい、Jr.の頃から一緒に総武線でレッスンに通っていた二宮とは未だに一緒に食事をする中で、気を遣わずいられる存在、大野は様々な才能を持ち、リーダーにしかできないことがたくさんある、櫻井は知的なイメージに加え、気遣いの人である、と思いを明かした。また、世の中にはきつい性格の人も多いが、嵐のメンバーには一人もいない、と嵐全員が“優しい性格”であるとも語る。

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