MAP6が語る、“世界制覇”への努力とグループ独自の強み「過去の自分たちを常に乗り越えていく」

MAP6、グループ独自の強み

 現在、日本では多くの韓国のアイドルグループが活動をしている。この記事を書いている今も、どこかで誰かがリリースイベントをしているだろう。

 10月17日にシングル『I’m ready~JP.ver~』をリリースしたMAP6も、日本で精力的に活動を行っているグループの一つだ。「五大洋六大州制覇」を夢に掲げ2014年に韓国デビューをした韓国の5人組は、2016年に一度日本でインディーズデビューをし活動を行った後、約2年のブランクを経て、今年2018年6月に『Vroom Vroom』でメジャーデビューを果たした。日本での「再出発」とも言えるメジャーデビューから約4カ月が経ち、2枚目のシングル『I’m ready~JP.ver~』ではメンバーMINHYUKの自作曲を含めた4曲が収録されている。

 リアルサウンドでは、リリースイベントで日本各地を回っている最中のMAP6へインタビュー。「世界制覇」いう意味をグループ名に持つMAP6に、メジャーデビューから現在までの歩み、世界へ羽ばたこうとしているグループや個人の目標などについて語ってもらった。

 なお、今回のインタビューは通訳を付けず、日本語のみで行われた。日本語の勉強を頑張っているという5人だが、日本語がわからないメンバーがいると、わかるメンバーが韓国語に翻訳してあげて助けてあげたりと、それぞれがカバーしあっている姿が、彼らの仲の良さを表しているようだった。(西門香央里)【最終ページに読者プレゼントあり】

日本の方がファンとの距離感は近いと感じる

MAP6

ーーまずは一人一人自己紹介をお願いします。

MINHYUK:僕はMAP6のリーダのMINHYUKです!

SUN:こんにちは。僕はみなさんの太陽、SUNです。よろしくお願いします。

J.JUN:MAP6のJ.JUNです! よろしくお願いします。

J.VIN:J.VINです。よろしくお願いします。

SIGN:イケてる明太子くちびる、SIGNです。よろしくお願いします。

ーー2016年にインディーズで日本デビューを一度されていますが、今年メジャーデビューするまでの2年間は、グループにとってどんな期間でしたか?

MINHYUK:2016年に日本でインディーズデビューしてから、今回メジャーデビューするまでの約2年という時間があったわけですが、その間は韓国でずっと活動していましたね。韓国での音楽活動をしながらたくさんの練習をしてきたので、いろんな意味で自分たちの実力が上がったと思います。

SUN:2017年は韓国で活動しながら、歌やダンスの練習をたくさんしていました。日本活動に向けての心の準備もそうだし、日本語の勉強もいっぱいしましたね。

ーー今は日本語がとても上手ですよね。今回のインタビューも通訳なしということで、かなり頑張っていらっしゃると思うのですが、この2年間で勉強してきたのですか?

J.JUN:2年前は韓国と日本を行ったり来たりしながら活動していたので、日本での滞在も短くてあまり日本語が話せなかったんです。今回日本で活動することが決まってからは、日本語を集中的に勉強してきました。やっぱり日本で活動するためには日本語が必要だと思って。今もみんなで頑張って日本語を勉強しているし、他にも日本の曲はどんな曲がいいのかとか、音楽的なことも勉強してきました。これからももっと頑張って勉強していきたいと思っています。

J.VIN:今回の日本でのリリースイベントや活動のために、ダンスも音楽も韓国でいろんな準備をしてきましたね。

SIGN:僕は日本語がまだまだ上手じゃないんですけど(笑)、日本語の勉強だけじゃなく、舞台に立つためにいろんな表情を研究したり、歌もダンスもたくさん頑張って練習してきました。

ーー韓国と日本で活動していて違いを感じる部分はありますか?

J.JUN:韓国では音楽番組に出演することもあるのですが、いわゆる公式な放送番組じゃないですか。だから放送に乗ることで公式的に多くの人に見てもらえるわけですけど。でも日本の場合は、たくさんのイベントで直接ファンと会って話もできたりしますよね。そういうところは全然違うと思います。

MINHYUK:韓国の音楽番組より、日本のリリイベの方が盛り上がる印象はありますね。

J.JUN:それに、日本のリリースイベントは僕たちだけのイベントですよね。音楽番組にはいろんなグループやアーティストが出演するので、その中の出演者の1グループでしかないけど、日本では「MAP6だけのリリイベ」だから、自分たちで話したいことを話してもいいし、ファンが何をして欲しいか直接聞いたり、話をしたりできるし、そういうところがいいですね。直接近い距離で多くの人から見てもらえたり、ファンの方と接することができるので、日本の活動の方がファンとの距離が近いと感じますね。

「メジャーデビュー」という言葉に責任の重さを感じた

ーー2018年1月から日本に活動拠点を移していますが、そのきっかけはなんですか?

J.JUN:一番大きかったのは、メジャーデビューです。今まではインディーズでやって来たんですが、ちゃんとメジャーデビューをして集中的に日本で活動したいという思いがあったんです。それでみんなで話し合って、日本に活動拠点を移すことにしました。

ーー今は5人で一緒に日本で共同生活をしているんですか?

J.JUN:メンバーみんなと韓国のマネージャーと一緒に6人で暮らしています、部屋は2人ずつです。

ーー韓国でも一緒に暮らしていたんですよね?

J.JUN:そうですね。もう6年間ずっと一緒に暮らしているので(笑)。

ーー韓国ではアイドルグループを結成するとみんな共同生活をしますが、日本ではアイドルグループが共同生活することはあまりないので、そこが面白いですよね(笑)。

J.JUN:日本のアイドルは一緒に暮らさないんですか? それはいいですね(笑)。

MINHYUK:そんなこと言っちゃダメだよ(笑)。

J.JUN:韓国ではメンバーが一緒に住むことが当たり前です(笑)。

ー一緒に暮らしていると大変なこともあると思うんですけど。

MINHYUK:はい、いっぱいありますよ。

J.JUN:食べた後は、ちゃんと片付けて欲しい!

全員:(笑)。

J.JUN:いつも片付けてくれない人がいて……。しかもそれが誰なのか未だにわからない!

ーー(笑)。一緒に暮らすことで、グループ活動でプラスに作用することはありますか?

MINHYUK:一緒に住んでいると家族みたいな感じになってくるので、歌う時も踊る時もチームワークが良くなるというのはありますね。

J.JUN:他のメンバーが何を好きで嫌いかも、だいたいわかっているので。6年間も一緒に住んだら、好みとかわかっちゃいますよね(笑)。

J.JUN
MINHYUK
SUN
J.VIN
SIGN
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ーーメジャーデビューから4カ月が経ったのですが、実感はありますか?

SIGN:あまり感じてないですね。まだ前と同じ感覚です。

MINHYUK:「メジャーデビュー」という単語を聞いて、責任の重さみたいなものは感じました。今までとはちょっと違って、「メジャーデビューしました!」と言ったら、もっと頑張らないとって思いました。

ーー今回、リリースイベントでいろんな場所に行っていると思いますが、印象に残っているエピソードはありますか?

SUN:今回初めて神戸に行ったんですけど、そこで神戸牛を食べました(笑)。値段が高かったのが気になりましたけど、食べたらめっちゃ美味しかったです!

MINHYUK:移動していることが多いので、自由時間があまりないんですよね。ここで何食べたとか、何をやったとかあまり覚えてなくて(笑)。リリイベが終わったらご飯を食べてすぐにホテルに帰って休んじゃうので。次の日も朝早く起きて、リリイベとかの準備をしているので、ほとんど自由時間がないんですよ。

SIGN:いい思い出といえば、僕の誕生日が10月24日なのですが、20日のリリイベではコスプレをしてみなさんの前に出たんですね。それでサイン会とかして、ファンの皆さんと一緒に写真も撮って。それが自分にとってちょっと特別なイベントになりました。

J.JUN:神戸ではファンの皆さんと近くで話をする機会があったんです。そこで自分のファンじゃない人とも話すことができました。いつもライブで会っているファンの方なのに、知らなかったことを知ることができて、それが僕には幸せな時間でした。

MINHYUK:僕もちょっとした思い出があるんですが、言ってもいいかわからないんですけど……(笑)。東京でタクシーに乗ったらとても運転手の方が優しかったんですけど、ある地方でタクシーに乗ったら、運転手さんが冷たくて……。ちょっと心が痛くなりました。

SUN:今回のリリースイベントじゃないんですけど、以前、いろんな国のダンスチームが集まるフェスティバルでパフォーマンスをしたことがあって、それが楽しかったですね。たくさんの人の前でパフォーマンスしたので。

J.VIN:僕はお祭りのステージでパフォーマンスした後にみんなでたこ焼きとか食べて、日本の祭りの屋台を楽しめたのが良かったです。

ーー日本のファンに対してどんな印象を持っていますか?

SUN:最初は日本のファンは静かだなと思いましたね。以前はパフォーマンスをしている時はみんな静かに見ていて、パフォーマンスが終わると拍手……みたいな感じだったので。でも今は違います! メンバーの名前をたくさん呼んでくれるし、大きな声で一緒に歌ってくれたり、熱い反応をしてくれるので嬉しいですね。だから、今は韓国のファンとは大きな違いはないと思います。

J.JUN:同じですね。僕もそう思います。今は日本のファンの反応がちょっと変わってきたと思います。みなさん頑張って応援してくれますから。

MINHYUK:掛け声もすごく頑張ってくれるし、本当に熱いですね。

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