J☆Dee’Zが語る、メンバーの成長と10周年迎えるグループの今「2019年は世間をざわつかせたい」

J☆Dee’Zが語る、10年目迎えるグループの今

 J☆Dee’Z (ジェイディーズ)が、11月21日に9thシングル『明日も、世界は回るから。/Re:100万回の「I love you」』をリリースした。

「明日も、世界は回るから。」/J☆Dee’Z(ジェイディーズ)

 同作には、現在放送中のテレビアニメ『レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~』(フジテレビほか)の新エンディングテーマにもなっている「明日も、世界は回るから。」、2012年に発売されたRakeの「100万回の『I love you』」を10代の女子目線で描いたアンサーソング「Re:100万回の「I love you」」のほか、J☆Dee’Zらしいファンクナンバー「君にStrike」やライブ映えするポップナンバー「Secret Dancer」を収録。「明日も、世界は回るから。」MVはドキュメンタリーテイストとなっており、J☆Dee’ Zメンバーが恩師や大切な仲間と6年ぶりに再会、上京してからの成長や等身大の姿が垣間見える感動の映像となっている。

 リアルサウンドでは、ami、MOMOKA、Nonoの3人にインタビュー。新しい挑戦が多くあったという同シングルの制作秘話をはじめ、キャリアの積み重ねやメンバーの成長と共に生まれた歌やライブパフォーマンスに対する考え方の変化、結成10周年へと突入するグループの現在とこれからについて語ってもらった。(編集部)【最終ページに読者プレゼントあり】

ami「昔の感覚を思い出せないくらい全力でやってきた」

左からNono、ami、MOMOKA

ーー今回、一気に衣装が大人っぽくなりましたね。

ami:私たちも今回の衣装をフィッティングで初めて見たときに「おお!」と嬉しくなりました。

MOMOKA:自分たちが大人になったんだなっていうのを改めて感じました(笑)。

ーーそうなんですよね。先日のワンマン(『J☆Dee’Z SUMMER LIVE TOUR 2018〜未来飛行〜』)でもその変化はかなり感じました。楽曲を表現するうえでも「元気に踊る・歌う」みたいなところから、どんどん曲の解釈を違う方向に持っていって完成させるのが上手くなったなと思いながら見ていましたし、以前のライブとは本当に違うなと感じます。最近、2〜3年前のライブの映像を見返すことはありますか?

ami:ちょうど最近見返し始めたんですよ! 1年半前の「Answer」もそうですし、今までの自分たちのMVをみんなで見返したり、自分たちがまだハモリをやっていなかった時代のダンス動画を見てみたり。

MOMOKA:しかも自然とそうするようになったよね。多分、振り付けを作る時に「いま何を求められてるか」を考えてて、その延長線上だったかもしれません。

Nono:自分たちの存在というか、ファンの方が私たちのMVを見てどう思ってくれているかを改めて客観視したい、という気持ちもあります。

ーーライブもここ数年でバンドが入ったり、同期を鳴らさなくなったりして、いろいろ変化してますからね。

ami:見ていてもすごく前のことに感じました。その当時に感じていた気持ちと今が明らかに違っているというか。3人でハモった瞬間に気持ちいいと感じる瞬間が増えたり、どういう声色が混ざりやすいかがわかるようになってきた今だと全然感覚が違うので、遠い過去のように思えるんでしょうね。

MOMOKA:逆に昔の感覚をあまり思い出せないというか。それくらい全力でやってきたし、進化してるんだと思います。

ーーそうして過去を振り返り始めたタイミングで、今回の「明日も、世界は回るから。」のようなMVが出たのは必然かもしれませんね。J☆Dee’ZのMVは毎回面白いものを作ってくるという印象で、今回もどうなるか楽しみにしてたんですが、不意打ちで感動する系の映像が来たので驚きました。この映像はどういう経緯で撮るようになったんですか?

MOMOKA:まず、スタッフさんに何も聞かされないまま「みんなが今、一番会いたい人を考えておいてください。」と言われて、それぞれが会いたいと思った人を1人ずつ名前を挙げて、「何故今会いたいのか?」も含めて沢山話しましたね。J☆Dee’Zに関係ない人を挙げてもOKということだったので、基本的に3人ともJ☆Dee’Zになる前に関わってくれた人でした。実際に会いに行く姿がドキュメンタリーとしてMVになるということで、自分の根っこの方、土台まですごく遡る感じの撮影で、タイムスリップしたような気分になりました。

ami:私たちは人生の半分をJ☆Dee’Zとして過ごしてきたので、この活動を通して出会った大切な方々はたくさんいらっしゃるんですけど、1人の人間として3人が「この人がいたから今がある」と思える人は誰だろうと考えていって、今回の方々にたどり着きました。私は今回の撮影で、J☆Dee’Zが始まったよりももっと前の初心というか、どうして東京に来ようと思ったのか、というのを全部思い返せたMVになりました。

ーーMVはまさにamiさんの上京シーンから始まります。ああいう映像が残っていたのかと驚きました。

Nono:あの時のami、いかにも不安ですって顔してたよね(笑)。

ーー3人はそれぞれ恩師や仲間に会いに行ったわけですが、それぞれから見て他の2人の映像はどのように映ったのでしょう。

Nono:いま、J☆Dee’Zとしての一緒にいるときにはない表情を見ることができました。J☆Dee’ZのamiやMOMOKAじゃなくて、一人の人間としての一面というか。そういう昔の自分がいたからこそ、こうやって表に立つときに伝えられてるのかなとか、今のこういう表現はここから生まれたのかなとか、色々考えさせられて不思議な気持ちになりました。

ーー自分の知らない2人がそれぞれ見えたんですね。

Nono:そういう土台があってこその今の2人ですし、改めて私からも感謝したいです。

ami:9年も一緒にいると、自分が知ってる2人が全てだと思ってしまいがちなんですよね。小さい頃から一緒に成長してきて、お互いに見届けている身でもあるから。でも、今回のMVでもっとその前があったんだと改めて実感しました。私は小学校の時の担任の先生へ会いに兵庫県に行ったんですけど、短い時間でも先生に会っていた時間がすごくキラキラしていて、帰りの新幹線でも優しい気持ちで「もっと頑張ろう」ってシンプルに思えたんですよ。特別な話をしたわけでも、深く重い話をしたわけでもないけど、自分が大切だなと思った人に会いに行くことで勇気をもらえたり、頑張れたりするんだってわかったので、みなさんがこのMVを見て思い浮かんだ人に会いに行くきっかけになればいいなと思います。

ーーMOMOKAさんは、同い年のダンス仲間であるRenaさんとMacotoさんに再会していました。

MOMOKA:私が撮影のトップバッターだったんですけど、「どうしよう、何話そうかな」とか色々考えていたんです。でも、始まって2人に会った瞬間に全部吹っ飛んで、ごく自然な雰囲気でできたし、考える必要もなかったんじゃないかと思えるくらい次から次に話が出てきました(笑)。

Nono:私はダンスの先生だったMIZUEさんに会いに行きました。誰に会いに行くかを決めるときに、小さな感謝をしたい人も含め、たくさんの方がいるなというのを思い出す良い機会で、今の自分がここにいられるのはその方々が支えてくれたおかげだから、本当に頑張らなくちゃと改めて思いました。

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