SHOKICHI、NESMITH、今市隆二、登坂広臣……EXILE TRIBE、ボーカリストの特性は?

 EXILE / EXILE THE SECONDのSHOKICHIとNESMITH、三代目 J Soul Brothersの今市隆二と登坂広臣が、本日よる7時から放送される『2018 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)に出演し、1984年に発表されたWham!の楽曲「Last Christmas」をパフォーマンスする。

EXILE『STAR OF WISH』

 SHOKICHI、NESMITH、今市隆二、登坂広臣の4人は、ともにEXILE TRIBEに所属するボーカリストだが、グループが異なるため、これまで共演する姿はほとんど見られなかった。今回のコラボレーションは、いわば“二代目”と“三代目”の共演であり、まさに夢のコラボを謳う『FNS歌謡祭』ならではの企画といえよう。そこで本稿では、改めて4人それぞれのボーカリストとしての特性を振り返り、貴重な共演に立ち会うための心の準備をしたい。

 まずはSHOKICHIから。SHOKICHIは、ピアノからドラムまで幅広い楽器を操るマルチプレイヤーであり、自身が所属するEXILE THE SECONDでは多くの楽曲の作詞・作曲を務めるなど、コンポーザーとしての才能も持つボーカリストだ。昨今では、自身が率いるプロジェクト「KOMA DOGG」にてラッパー・SALUをプロデュースするなど、音楽プロデューサーとしても手腕を発揮しつつある。学生時代にロックバンドを組んだことから音楽家としてのキャリアをスタートしたSHOKICHIは、その後、ヒップホップやR&Bなどのブラックミュージックに傾倒。地元のアンダーグラウンドなシーンにも目配せをし、独自の音楽性を育んだ後、2007年から新生J Soul Brothersとして活動し始める。そんなSHOKICHIのボーカリストとしての強みは、その豊富な音楽的背景に裏打ちされた引き出しの多さにあるといえよう。EXILE TRIBEらしいキャッチーなメロディラインの中に、SHOKICHI独自のストリート感を滲ませるセンスは抜群である。

EXILE THE SECOND / 「アカシア (Music Video)」 from NEW ALBUM 『Highway Star』

 SHOKICHIと長らくペアを組んできたNESMITHは、もともとSTEELという二人組のポップデュオで活躍していた経緯を持つ。その風貌から、R&Bシンガーのイメージが濃厚かもしれないが、ベースとなっているのは親しみやすい歌謡曲であり、ときに郷愁を感じさせるほど温かみのあるボーカリゼーションにこそ、NESMITHの魅力がある。実際にEXILE THE SECONDのライブでは、ギターの弾き語りを披露することもあった。ある意味では、今回の楽曲「Last Christmas」を歌うのにもっとも相応しいメンバーと言えるかもしれない。

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