星野源、ライムスター宇多丸の『アトロク』に登場 独自の楽曲制作や現在の音楽シーンを語る

 星野源が、ライムスター宇多丸がパーソナリティーを務める『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ)1月29日放送回に出演した。星野源といえば、『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ/以下『タマフル』)のリスナーであり、ラジオネーム「スーパースケベタイム」で公募ジングルを投稿したという過去も(星野が作ったものとは知らされないまま、同曲は番組ジングルに採用された)。さらに、昨年3月31日の『タマフル』最終回にも出演しており、宇多丸と星野は深い関係で知られている。

星野源『POP VIRUS』

 そんな2人の最初の話題は、最近聴いている音楽について。星野は、最近海外で流行っている竹内まりやの楽曲や、「Dead Leaf」(『POP VIRUS』収録)で山下達郎にコーラス/コーラスアレンジを依頼した経緯から山下達郎の楽曲を聞き直していたと明かす。また、海外アーティストについて聞かれると、Francis And The Lights、Vulfpeckの名前を挙げた。

 宇多丸は「ある意味達郎さんって、『YELLOW DANCER』以降の星野くんの挑戦というか。欧米圏・メインストリームでの世界的なモードを一旦完全に咀嚼した上で、でも完全にアウトプットは日本語のポップス、というのをずっと先駆者としてやられている方ですもんね」とし山下達郎と星野との共通点を語る。山下達郎について宇多丸は、“アウトプットしたものがオリジナルになってることが凄い”とした上で、星野に「その最新型があなたなんですよ」と賞賛した。

 トークは『POP VIRUS』の話へ。まず宇多丸は「歌詞で歌おうとしていることと、星野くんが音楽的にやろうとしてることが一致している」とし、「ブラックミュージックとJ-POP・歌謡的の感覚の融合は『YELLOW DANCER』でうまくいったんだけど、今回は“なぜこれを自分がやっているのか”という意味の問いかけまで突き詰めたように思いました」と独自の解釈を語る。それに対し星野は、“何かを決めて作ったわけではない”としつつも“楽曲制作をする過程で自分自身がやりたいことが見えてきた”と答えた。

 また、同アルバムで鍵になった曲は「POP VIRUS」だったという。楽曲制作について星野は「頭の中に映像、景色、雰囲気が先に出てくるんですよ。でもそれが言葉にできないし、自分の中の感覚でしかないんですね」「そのビジョンを音にするんだったらどうするんだろうと思って、まず音に。TR-808とかTeenage Engineeringでビートを流しながらギターを鳴らして曲を作る」と裏側を語った。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる