人気俳優 パク・ボゴムの飾らない素顔と歌手としての顔 日本デビュー曲披露したファンミーティング

パク・ボゴムが魅せた“歌手”としての顔

 韓国のみならず、日本を含めたアジア諸国で人気の若手俳優パク・ボゴム。2016年に主演したドラマ『雲が描いた月明かり』ではツンデレ王子を演じ、最高視聴率25.3%を記録。“クルミ(雲が)シンドローム”を巻き起こした。

 そんなパク・ボゴムは、ドラマなどの撮影の合間にアジア各地でファンミーティングを精力的に行っている。今回の日本でのファンミーティングも、1月26日にソウルを皮切りに始まったアジアツアー『A Good Day : May your everyday be a good day』の一環で、約1年ぶりに開催された。

 今回は、さいたまスーパーアリーナという約1万人規模の大きな会場で行われたが、天井近くのスタンド席までファンで埋め尽くされていた。一人の俳優がこのような大きな規模でファンイベントを行うのは珍しい。それくらいパク・ボゴムは日本の人々に愛されているのだ。なぜ彼は多くの人に愛されるのだろうか? それはきっとこのイベントを通じて知ることになるだろう。

誠実で真面目、そしてお茶目……様々な顔

 今回のファンミーティングでは俳優では珍しくオリジナルのペンライトが登場した。ハートと愛の矢をモチーフにしたペンライトは、ボゴム自身がデザインを手がけた。「愛に対して感謝しているという意味がある」というペンライトには、ファンへの思いがこもっている。ファンたちはそのペンライトをいとおしそうに持ち、彼の登場を待った。

 定刻から数分過ぎた頃、会場が暗転しステージのスクリーンにはパク・ボゴムの映像が流れ始める。ファンたちが持つ無線制御されたペンライトは、音楽に合わせて点灯。今か今かと主人公の登場を待つ高まる期待の中、映像が終わったと同時に、ステージ上部からボゴムのシルエットが現れ、会場は拍手に包まれた。

 ファンミーティングはバンドDAY6のカバー曲「I Like You」で幕を開けた。〈あなたが好きです〉〈愛したいんです 君を〉という切ない歌詞が優しい笑顔とともに響く。とても彼らしい選曲だ。

 歌い終わると「みなさんこんにちは。お久しぶりですね」と流暢な日本語でファンに挨拶。「みなさんのボーイフレンド、パク・ボゴムです」と、韓国で放映されたばかりの主演ドラマ『ボーイフレンド(原題)』に絡めて、はにかみながら挨拶。会場からは大きな拍手と歓声が上がった。「緊張しすぎて歌詞を忘れてしまいました」と恥ずかしそうに告白。素直な姿にファンから温かい声がかかった。

 今回のファンミーティングのタイトル『A Good Day』はパク・ボゴムが考案。「幸せな日が積み重なって、そんな日々が繋がって欲しいという思いでこのタイトルになりました」と、日本語でファンに自分の思いを伝えてくれた。

 イベントの前半は、ファンから事前に集めた質問に答えるというQ&Aコーナーからスタート。出演してきたドラマで大変だった撮影や楽しかった撮影、撮影先ではどんなことをするのかなど、俳優だからこその質問が幾つか繰り広げられた。3月21日より日本でもMnetにて放送が始まる最新作『ボーイフレンド(原題)』の名シーンを振り返るコーナでは、選ばれたファンとドラマのシーンを再現し、生電話をして耳元で歌を歌うというサプライズも。

 ボゴム自身がステージでキャンドルを手作りしてファンにプレゼントするコーナーでは、几帳面に見えて実はちょっと大雑把な年相応な男子の一面が見え、会場からはたくさんの笑いが溢れた。ステージで見せる素直で人間味のある姿に、思わず彼がスターであるということを忘れてしまいそうになった。

 トークの際、ボゴムが一生懸命日本語で話そうとする姿が印象的だった。ボゴム自身からファンに近づこうとする姿が頻繁に見られたのだ。前半の最後はボゴムからファンへのプレゼントの大放出で終了した。

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