iri、伊原六花、夏木マリなどプロデュース 今、大沢伸一が再注目されている理由

 音楽家/プロデューサーの大沢伸一が、再び大きな脚光を浴びている。

iri『Shade』(通常盤)

 歌手で女優の夏木マリが、1月26日に配信リリースした新作EP『Co・ro・na  / 私を生きて』では、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)の作詞による「Co・ro・na」と、UAが作詞を手掛けた「私を生きて」の作曲を担当。“バブリーダンス”でおなじみの大阪府立高校ダンス部元キャプテンで、昨年2月からセンチュリー21のイメージキャラクター“センチュリー21 ガール”を務める女優の伊原六花が、1月30日に配信リリースしたセンチュリー21の新CM曲「Wingbeats」でも作曲を手がけた。さらに、3月6日にリリースされるiriの3rdアルバム『Shade』では、タイトル曲「Shade」をプロデュースするなど、今年に入ってからも止まるところを知らない勢いだ。

 きっかけとなったのは2017年、彼のライフワークであるソロプロジェクトMONDO GROSSOによる最新作『何度でも新しく生まれる』がリリースされたことだろう。前作『NEXT WAVE』から実に14年ぶり、通算6枚目となるこのアルバムは、全曲日本語詞のボーカル曲というMONDO GROSSOとしては初の試みがなされており、彼の朋友であるbirdやUAに加え、満島ひかりや齋藤飛鳥(乃木坂46)、やくしまるえつこといった意外なコラボ曲も含まれ話題となった。特に、満島ひかりをフィーチャーした楽曲「ラビリンス」は、香港で撮影された幻想的なMVと共に、シーンに鮮烈な印象を与えたのは記憶に新しい(ダンス監修は、映画『ラ・ラ・ランド』の振付補を務め、キャストとしても出演していた世界的ダンサー、ジリアン・メイヤーズ)。それぞれ強烈な個性を放つシンガーたちの魅力を最大限に引き出しつつ、1枚のアルバムとしてまとめ上げた大沢のコンポーザー/プロデューサーとしての手腕が、このアルバムを機に彼のファンはもちろん、それ以外の層にも広く知れ渡ったのは間違いない。

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