GLAY TAKURO、ソロインストアルバム2作目でまだまだ成長「その喜びがエネルギーになった」

TAKURO、ソロ2作目でまだまだ成長

 GLAYのTAKUROが、自身2作目のソロインストアルバム『Journey without a map Ⅱ』の発売に先駆けて2月20日、六本木ヒルズ29階にあるYouTube Space Tokyoにてトーク&アナログレコード先行視聴会を開催した。

 視聴会は、収録曲をアナログレコード、さらにTAKUROが愛用するレスポールをテーマにしたギブソン社製のスピーカーで聞くことができるという贅沢なひとときに。楽器一つ一つの音色や奥行きのあるサウンドを大音量で楽しむことができた。トークパートでは、TAKUROも大ファンだというマキタスポーツがMCを担当。東京タワーが映る夜景をバックにお酒を楽しみながら、笑いのたえない軽快な音楽談義が繰り広げられた。

 まずは、TAKUROがソロを始めたきっかけについて。30代終盤を迎えたとき、GLAYを今後も続けていく上で自分とギターの関係を見直すことにしたというTAKURO。改めてギターのスキルを磨くために練習を重ねる中で、ジャズやブルースという今までGLAYの音楽の要素にはなかった自分の好きな世界に飛び込んでみようと決意。GLAYのサポートドラムを務めるToshiらとともに自分の誕生日に近所のジャズクラブを借りてジャズナンバーを披露する回を開いたことが、現在のソロ活動のルーツになっている。

 収録曲の中で7曲目の「do svidaniya」がお気に入りだというマキタ。自分もギターを弾くが演奏が大変だったのでは? とTAKUROに尋ねると、本作でプロデューサーを務めた松本孝弘(B'z)とのロスでのレコーディングの話題へ。難易度の高いフレーズに数日かけて挑んだというTAKUROは「目の前に素晴らしいアイデアがあるのにそれを表現できない自分っていうのはものすごく辛いし苦しかったですね」と当時の心境を振り返った。

 続けてマキタがGLAYの曲とインスト曲を作る上での違いについて質問すると、当初インスト曲の制作に苦戦を強いられていたことを告白。「16歳からGLAYをやってて常にTERUの声があるから、TERUのその時々の時代のボーカルに合わせて曲を作っていたという事実に気付きまして。バンドで演奏したときに一番よくなる塩梅を考えながら作っていたからメロディだけ作ってもそれがいいのか、悪いのかわからなかった」とその理由を分析。そんなとき、松本孝弘からアドバイスをもらい、ギターの個体の違いを生かすことが歌い手の状態を意識した曲作りと近いことに気づき、自分の曲に自信が持てるようになったと明かした。

 1曲目「SOUL FRIENDLY」については、マキタが「イントロがわくわくする。昭和感があるし、聴いてると自分が映画の主人公みたいな気分になる。すごくドラマチックな気分にさせてくれるんですよ。メロが最高ですね」と絶賛。印象的なトランペットに言及すると、TAKUROはトランペットの魅力を「人間の持ってる声の成分も含まれてるんじゃないかな」と表現し、むせび泣くような音色の特徴を捉えた楽曲を作りたかったと説明した。

 また、TAKUROは、GLAYの音楽では生き様や感情を歌にしているが、インストは心に感じたことをスケッチする感覚に似ていると指摘。「解釈の余地が多分に含まれているから、(インストの)メッセージは聞いてくれた人たちのもの」とコメントすると、「引き算に挑戦したということですかね。ロックだと足し算じゃないですか」とマキタ。それを聞いたTAKUROが、GLAYのとあるライブの打ち上げでTERUの母から「TERUが歌詞を間違えるのはTAKUROくんの詞が長いからじゃないかしら」と言われたというエピソードを披露し、会場は笑いに包まれた。

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