渕上 舞、“旅と私の音楽”をテーマに様々な表情を見せた2ndライブ

渕上 舞、2ndライブレポ

 声優・アーティストの渕上舞が、4月28日に東京・中野サンプラザホールで『渕上 舞 2nd LIVE "Journey & My music"』を開催した。“旅と私の音楽”をテーマに、1月にリリースしたミニアルバム『Journey & My music』からの楽曲を中心に、自身が声優を務める人気アニメ『ガールズ&パンツァー』のキャラクターソングも披露するなど、アンコールを含めて全19曲を歌い切った彼女。MCでは、作詞に対する気持ちやアーティスト活動にかける思いを語った他、お茶目な素顔も覗かせるなど、渕上 舞の魅力が詰まったステージになった。

ツンデレの渕上ワールド全開

 1曲目は、『Journey & My music』に収録の「BLACK CAT」。猫になり切ってハイテンションで歌い踊る、小悪魔チックな魅力が全開の楽曲で、昨年末にMVが公開されるやファンの間で話題をさらったナンバーだ。会場にド派手なエレクトリックサウンドが鳴り響くと、猫耳を付けた渕上が登場し、猫のポーズで〈ニャオ〜ン〉と一声。観客は「待ってました!」とばかりにドッと沸いて、会場は大興奮に包まれた。観客を挑発するようなポーズで魅せながら、ユーモアたっぷりの歌詞を畳みかけるように歌った渕上。彼女の魅力にメロメロになった観客は、ピンクとパープルのペンライトを振っ て声援を送った。

「今日はここから、みんなと一緒に旅に出たいと思いますので、しっかりついてきて下さいね」

 この日のライブは、“旅と私(渕上 舞)の音楽”がテーマのため、「渡り鳥が、いろんな国を渡り歩いていくイメージ」で構成しているとのこと。MCでは、「声優も渡り鳥だなと、感じる瞬間があります。いろいろな世界観の作品を3カ月ごとに渡り歩き、いろいろなキャラクターになれるのが、この仕事の面白いところです」と、声優という仕事に重ねて、渡り鳥に込めた気持ちも語った。

 まず前半戦は、バラードナンバーを続けて披露して、透明感のある歌声を聴かせた。幻想的なサウンドと共に、切ない心情を歌った「雪に咲く花。蜃気楼。」。ピアノバラードの「ラララ〜君へ贈る歌〜」では、両手でマイクをしっかり握りながら伸びやかな歌声を聴かせる。そして「部屋の窓から見る花火」では、曲の最後に花火の映像が映し出された。窓辺に佇むシルエットが映し出される幻想的なライティングも印象的で、かごの鳥が、遠くの国や街に思いを馳せているような情景を想像させてくれた。


 中盤は一転、鳥がかごから飛び立って様々な景色を観て回るように、多彩なシチュエーションと楽曲で楽しませた。「ファインダー」では、ノスタルジックなバンドサウンドに乗せて温かみのある歌声を響かせる。バックに映し出されたタンポポ畑の映像に彼女の姿が重なり、そのタイトル通り、ステージはまさしく”インスタ映え”といった感じだ。散歩するようなテンポに合わせて、可愛さ満点の歌声を聴かせた「Cute♡Appeal」では、手でハートの形を作って客席に向ける。ピンク色に染まった客席を見て、「みんな、可愛いピンクをありがとう。もっともっと可愛い私も見てね! なんちゃって(笑)」と、茶目っ気たっぷりの表情だ。

 情熱的な赤いドレスに着替えて歌った、フラメンコ調のナンバー「バレンシアガール」では、スカートの裾を翻して踊りながら歌う彼女に続いて、会場には〈Ole!〉の声が響いた。間奏では観客とのコール&レスポンスも行われ、まさしく会場が1つになって盛り上がった。渕上が「恋人や大切な人がいる人!」と問いかけた時は、思いのほか声がたくさん上がったようで、これには「何だ、みんなリア充じゃん!」と拗ねてみせる。そうかと思えば「GWの貴重な時間を、私のために割いてくれてありがとう。大好きになりそうだよ。もっと好きにさせてよ!」と、ツンデレで渕上ワールド全開になった。

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