西川貴教は情熱を背負って音楽で挑戦し続けるーー『SONGS』で語った自身の原点と今後の夢

西川貴教 『UNBROKEN (feat. 布袋寅泰)』

 西川貴教が、4月27日放送の『SONGS』(NHK総合)に出演した。

 番組冒頭で、『SONGS』責任者である大泉洋と対面し「T.M.Revolutionさんです」と紹介を受けると「違います!」ときっぱり否定し、「西川貴教、新人アーティストとして出演させて頂いています」と説明した。T.M.Revolutionとして1996年にデビュー、『NHK紅白歌合戦』に5度の出場を果たしCMやバラエティ、ミュージカルなど活躍の場を広げ続けてきた西川。番組を通して、このタイミングで新人の“西川貴教”名義を掲げ原点に立ち返ることの意味と、新たなことに挑み続ける彼の原動力を感じることができ、心を打たれる場面も多かった。

 メジャーデビューを果たしたT.M.Revolution以前に、ビジュアルバンドのボーカルを務めていたという西川は、故郷の滋賀を出て大阪でバンドを結成。当時よく出演していた大阪市内のライブハウスを訪れた西川は、「自分が、これ(音楽)しかないという覚悟を決めた場所だし、お客さんが1人でもいるならプロとしてやっていくんだという心構えができたのが大阪でしたね」と振り返った。

 ステージ上で当時を懐かしむ西川に「貴ちゃん」と声をかけたのは、西川の音楽人生に大きな影響を与えたという当時のバンド仲間だった川口幸政。音楽の道を両親に反対され、家出同然で大阪に出た西川を家に泊めていたという川口は「(西川は)めちゃめちゃ歌うまかったですね。この人はプロになるんだろうなと思いました」と当時を回想し、突き抜けるような西川の高音は今でも覚えていると話した。

 別々の道を歩む2人の胸に今でも刻まれている歌というのが、ロックバンドPERSONZの「DEAR FRIENDS」。西川は「当時一緒にいた仲間のことも思い出すし、1人だったら腹くくれなかったし、仲間がいたから(音楽を)できたと思う。当時の仲間でも(音楽を)続けたいのに芽が出なかったり、見つけてもらえなくて続けられなかった人がいっぱいいる中で、(自分が)やらせてもらえるのであれば『もっと自分も頑張らないとな』という気持ちになる」と語り、「DEAR FRIENDS」を熱唱した。

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