嵐は20年に渡ってファンを魅了し続けてきた 印象深いライブパフォーマンス&演出を振り返る

 史上最大規模の全国5大ドームツアー『ARASHI Anniversary Tour 5×20』で全国を熱狂の渦に巻き込んでいる嵐。自身2枚目となるベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』の詳細が発表されると、豪華な内容にファンからは歓喜の声が挙がった。CDにはデビューシングル「A・RA・SHI」から最新シングル「君のうた」までのシングル全表題曲63曲に加え、20周年のアニバーサリーソング「5×20」も含む全64曲を収録し、嵐20年の歩みを振り返ることができる充実の内容だ。加えて初回限定盤の特典がさらに豪華。特に「初回限定盤2」の「ARASHI LIVE CLIPS」にはこれまでのライブの中から印象的な26曲の映像を収録するというから驚きだ。デビューから20年、ファンを魅了し続けてきた嵐だが、ここですでに発売されているライブ映像から印象深いライブパフォーマンスを振り返ってみたい。

 まずは2007年『ARASHI SUMMER TOUR 2007 Time -コトバノチカラ-』。嵐ファンの中でも根強い人気を誇る通称『Timeコン』。疾走感のあるセットリストが秀逸で、盛り上がりを体感できる。中でも現在では他のアーティストライブでもすっかり定番となったムービングステージの上でキレキレに歌い踊る「Yes? No?」は必見。現在とは一味違う当時ならではのシャカリキな嵐の姿を見ることができる。またDISC2に追加収録された横浜アリーナ公演での「ファイトソング」も貴重。

 2009年の『ARASHI Anniversary Tour 5×10』は東京オリンピックを控え、現在新国立競技場として建設中の旧国立霞ヶ丘競技場で行われた公演の模様を収録した、記念すべき1枚。冒頭、国立競技場の空を舞いながら登場するパフォーマンスは今でもファンの心を捉えて離さない名シーンだ。またデビュー曲「A・RA・AHI」は伝説のスケルトン衣装で登場し、大歓声を浴びた。10周年記念ソングとして披露された「5×10」は嵐の5人が作詞に参加。ファンへの感謝の想いとこれからの決意を込めた歌詞に「何度見ても泣ける」と胸を熱くするファンも多い。

 ファンの投票を元に構成された曲に、メンバーの推薦曲も加えた2012年の『ARASHI アラフェス NATIONAL STADIUM 2012』。印象深いパフォーマンスは何と言っても通常のライブと違い、ジャニーズJr.やダンサーなどが参加しない嵐5人だけのステージ。メンバーのソロ曲のバックで嵐が踊るというレアなシーンが見どころだ。ブレイクしてもなお、遊び心を忘れないやんちゃな5人の姿にほっこりするファンも多く、国立競技場という大舞台を使い、嵐とファンが楽しめる空間を創り上げるパフォーマンスの数々は何度見ても心あたたまる。また大野智と二宮和也が2002年12月に結成した、自称“隙間産業アイドルユニット”・大宮SKの初の実写映像化も見逃せないところ。伝説のユニット登場に盛り上がる会場の熱気も見逃せない。

 そして2015年、東日本大震災の被災地である宮城で行われた『ARASHI BLAST in Miyagi』で披露された「果てない空」。歌詞に込められたメッセージが宮城の夜空に静かに、しかし確かに響いていくシーンは圧巻だ。

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