嵐、関ジャニ∞、King & Prince……“トリオ曲”でタッグ組んだジャニーズメンバー

 来る6月19日、King & Prince待望の1stアルバム『King & Prince』が発売される。大ヒットした1stシングル「シンデレラガール」をはじめ、「Memorial」、「君を待ってる」、「君に ありがとう」など、デビューからの軌跡が詰まった1枚になっている。さらには、平野紫耀&髙橋海人、岸優太&永瀬廉&神宮寺勇太という組み合わせのユニット曲も収録。そこで本稿では、「トリオ曲」でタッグを組んだメンバーたちについてご紹介したい。

嵐 松本潤&二宮和也&大野智

 嵐の松本潤、二宮和也、大野智が歌ったのは、16thアルバム『「untitled」』に収録されている「夜の影」。大人な印象のこの楽曲は、大野が振り付けたというダンスパフォーマンスもクールでファンからの評価も高い。冒頭のシンクロダンス、中間のソロダンス、後半のフリー……とメリハリがついており、3人の実力が十分に味わえる楽曲だ。さらに、メンバーのバランスも良い。パフォーマンス力の高い松本、オールマイティな二宮、圧倒的歌唱力と表現力を持つ大野。この3人は嵐5人での曲の中でも、それぞれ自分の役割をきっちりこなしているように感じる。例えば、人気が高い楽曲「One Love」。松本は体全体だけでなく、表情でも人の目を惹きつけるパフォーマンスをする。目線を外していたかと思えば、近づいたカメラに微笑みかけたり、フォーメーションひとつとってもくるくると回りながら移動したり。一方、二宮は安定したピッチと特徴的な声で“嵐らしさ”を演出するスパイスを加えている。そして大野。松本の歌をハモリで盛り上げたり、曲が盛り上がる2コーラス目のBメロのソロを担当したり、歌の面から支えていることが分かる。この3人は、それぞれの役割を果たしながら、レベルの高いユニット曲を披露してくれる組み合わせだ。

関ジャニ∞ 村上信五&丸山隆平&錦戸亮

 バラエティのイメージが強い村上信五、丸山隆平と、関ジャニ∞の“演技班”である錦戸亮の3人のユニット曲は、6thアルバム『JUKE BOX』に収録されている「ビースト!!」だ。前半はスーツ姿でビシッとキメているが、後半は3人共ふんどし1枚でのパフォーマンスも大きな話題になっていた。そんな「ビースト!!」を歌った3人は、バンドパフォーマンスの根幹となってる3人だと感じる。「ビースト!!」の作詞も担当した錦戸は言わずもがな、今やバンド形態のパフォーマンスではリードボーカルを務める“顔”。演技面で活躍をしていることもあり、曲の世界像の作り方も上手い。例えば、42ndシングル「crystal」のMVを見ると、演奏の見せ方も演技での見せ方も完璧である。丸山はベースを担当したり、美しいハモリを入れたり、“支える”というポジションを担う。そして村上はノリを生み出している。以前『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、久保田利伸からもR&Bのタメができていると褒められたこともあった。村上のキーボードにもそれが現れている。8thアルバム『関ジャニ∞の元気が出るCD!!』に収録されているインスト曲「High Spirits」のパフォーマンスが分かりやすいのでぜひチェックしてみてほしい。そんな3人が全力で振り切ったパフォーマンスをしている「ビースト!!」は必聴・必見だ。

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