超特急が新曲「Hey Hey Hey」を通じて目指す先「進化したパフォーマンスを見せられるように」

超特急「Hey Hey Hey」で目指す先

 グループ史上最大規模の約10万人を動員する全国ホールツアー『EUPHORIA ~Breakthrough, The Six Brave Stars~』を開催中の超特急。同ツアーで披露しているファンキーなナンバー「Hey Hey Hey」を、CDデビュー7周年の記念日となる6月10日にシングルとしてリリースした。これまでになく大人な一面を見せるタイトル曲についてはもちろん、各メンバーをイメージしたバラエティ感あふれるセンター盤収録曲について、そして8号車(超特急ファン)の間で話題沸騰のツアーの魅力についても聞いた。(古知屋ジュン)【記事最後に読者プレゼントあり】

今回のツアーを紐解くヒントが「Hey Hey Hey」には含まれている(ユーキ)

ーーニューシングルのタイトル曲「Hey Hey Hey」はファンクテイストで、これまでのシングルに比べるとぐっと大人っぽいイメージの楽曲ですね。現在開催中のツアー『EUPHORIA~』で披露されたのを観た8号車の間でも「大人っぽい」「パフォーマンスに余裕を感じる」という声が多いようで。

カイ:いやいや、みんな“余裕ぶってる”んですよ(笑)。でもそういうふうに見えていたのなら、ライブのコンセプトとしては成功なんじゃないかな。

ーーツアーのテーマ曲ということで、ツアー全体にこういう大人っぽさやゴージャス感が反映されていたりするんですか?

ユーキ:どちらかというとガツガツ盛り上げるというよりも「音楽を楽しんで、最高&至福の時を過ごそうよ」という雰囲気を楽しんでもらうツアーなんですよ。そういう意味では、この曲が今回のツアーにはぴったりなのかな。あとは歌詞にも〈breakthrough〉〈Euphoria〉とかツアータイトルのフレーズが入っていたりするし、今回のツアーを紐解けるヒントがこの曲には含まれているのかなと。

超特急「Hey Hey Hey」MUSIC VIDEO

ーーファンクサウンドの楽曲というと過去に「DJ Dominator」があったりしましたけど、タカシさんはこの曲のレコーディングにどう臨んだんでしょうか?

タカシ:普通にリズムを刻むというよりも、音と音の空間だったり、裏拍(注:一拍の後半部分にアクセントを置く)をすごく大切にしなきゃいけない曲なんですね。そういう意味では、新たな挑戦だったと思います。レコーディングでは技術的なことやリズム感はもちろん大事なんですけど、曲の雰囲気だとか、それに向き合ったときの自分の気持ちを最優先する感じで歌いました。自分が楽しくなればなるほど、この曲がパッケージになったときに素晴らしいものになるんじゃないかと思っていましたし。ジャンル的にもパーティソングなので、聴けばテンションが上がって、一緒に声を出して盛り上がりたくなる曲にしたいというのが目標としてありました。

タカシ

ーー振付は50さん(東方神起やNissy(西島隆弘)らの楽曲振付、ツアーなどで活躍中)だそうですね。

ユーキ:さっきのツアーの話にもつながると思うんですけど、大人っぽさが映えるダンスですよね。サウンドがジャジーでファンクな感じで、曲の持つグルーブを体で表現していく、みたいなところがあるので。どちらかというと「バキバキに踊ってます!」というよりは「音楽とともに生きてます」みたいな表現の仕方なので、余裕な感じに見えるというのはあると思います。

カイ:この曲は振付自体もそうですし、グルーブ感というかノリを表現するという部分でも過去最高クラスに難しい曲ではあるんです。ツアーは8月まで続くので、1公演ごとにより完璧な、全員が納得できるパフォーマンスに近づけたくて。でも踊っていて、すごく楽しいですよ。自然と笑顔になれるし、音が流れただけでノっちゃうような曲なので。その楽しくて幸せな感じと、難易度が高くて集中しなきゃいけない感じのバランスを取るのが難しいですね。

ユースケ:みんなで振りを合わせるのももちろん大事ですけど、それぞれのノリをどう曲に落とし込んでニュアンスをつけていくかが大事な曲だと思うんですよ。さらに最後のほうには結構畳み掛けるような振りもあって、「めっちゃ詰め込んできてくれましたね50さん!」みたいな(笑)。この曲はライブの前半に置けば今の僕らの最大限のパフォーマンスを観てもらえると思うし、後半に置けば雰囲気のスイッチを切り替えられるので、ツアーでもカギになる曲だと思ってます。

ユースケ

タクヤ:振り入れも今までの超特急の曲よりもさらに時間がかかりました。より細かい部分で体の使い方が重視されることもあって、最初はすごく苦戦しましたね。でもみんなが言っているように、いざステージに立って踊るとすごく楽しい曲で。僕らがサウンドと一体になって楽しんでいる姿を、8号車のみんなに見てもらえるのが嬉しいです。

リョウガ:ライブの回数を重ねるにつれて、僕らがだんだん8号車の前で踊ることに慣れてくるのと同時に、8号車もこの曲の楽しみ方が少しずつわかってきたのかな? という感触があるんですよね。まだ4公演終わったばかりでMVも解禁されてないですけど(取材は4月末)、〈Hey Hey Hey〉の掛け声を一緒に歌ってくれる率が少しずつ増えて来ているのを感じるので。一緒に楽しもうぜ! っていうのがテーマの楽曲なので、僕らもよりいっそう曲に入り込んで楽しんでいけたらと思っています。

リョウガ

ーーそのMVですが、今回はドラマ仕立てとかではなくシンプルに楽曲の楽しさが伝わるようなライブっぽさがありますね。

ユーキ:そうですね、ライブでもあのスタイルを忠実に表現しているので。ライブ感を楽しんでいただく、みたいなMVになりました。

ーータカシさんは歌の部分での挑戦もありつつ、全体的に歌いながらすごく踊っていて。

タカシ:ホント、めっちゃ踊ってますね(笑)。さっき言ったように自分も楽しんで、8号車も楽しませるという気持ちで向き合いつつ。

ーーそしてMVでも全編に散りばめられていますけど、みなさんのソロがシンプルにかっこいいです。

カイ:ライブでは1サビが終わってから間奏に入る前に、ダンサー5人が1人ツーエイト(注:8カウント×2回)ずつ踊っていくんですけど、CDよりも尺を伸ばしてるんですよ。なのでこの部分はライブならではの見どころですね。リハーサルのときに50さんから「音流すから適当に踊ってみて?」というオーダーがあって、それぞれがその場でフィーリングで踊ったものを元に振りを作ってくださったんです。結果、自分たちで踊ったのとは段違いでかっこよくなりました。ブラッシュアップというより、リブートされたくらいの勢いで。

ーー今回はタカシさんがダンス面でもこの曲をリードするポジションで、ある意味全体が見せ場といえますね。

カイ:タカシを基準に動いてるところがこの曲は多いので、歌ももちろんそうですけど、彼のダンスがすごく重要なんですよね。

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