嵐、ベスト盤付属のライブ映像を堪能 “ワル嵐”な一面見られる楽曲をピックアップ

 6月26日に発売された嵐のベストアルバム『ARASHI 5×20 All the BEST!! 1999-2019』の初回限定盤②に収録されている、歴代コンサートの中から厳選された映像を収めた「ARASHI LIVE CLIPS」が最高だった。

 筆者自身、実はこれまで嵐のコンサート映像はそれほど観たことがなく、主に耳から嵐を入れるタイプのいわゆる“耳嵐”だったのだが、今回改めて嵐のパフォーマンスを観てその圧倒的なカッコ良さに『VS嵐』のローリングコインタワーの終盤かのごとく崩れ落ちた。

 そして慌てて着ていたダブルパーカーを脱ぎ捨て筆を執っている次第だ。この「ARASHI LIVE CLIPS」、誰もが知っている有名曲やライブの定番曲まで実に様々なライブ映像が収録されているが、特に最高だったのが見るだけで動悸息切れが止まらなくなりそうな圧倒的な色気を醸す曲たちだ。

 ふだんバラエティ番組などで見せる良い意味での“近所のお兄ちゃん感”や、「A・RA・SHI」「Love so sweet」などの楽曲で見せる“THEアイドル的”な嵐とはまた違う、スタイリッシュでクールかつギラついた嵐。今回はそんな“ワル嵐”を堪能できるライブ映像をいくつかピックアップしつつ、その魅力を語っていきたい。

「COOL&SOUL」(ARASHI FIRST CONCERT 2006 in Taipei ~久等了!嵐來了!~)

 ヒョウ柄の衣装に身を包み、だらしなく椅子に腰掛けながら鋭い眼光で客席を睨む5人。松本潤に至っては、本人かどうかもわからなくなるほど大きなサングラスをかけて舌なめずりをしている。そして始まる高速ラップバトル。〈五人で奏でるのは HIPHOPじゃなく 真似し難いような HIPなPOP right?〉このガツガツと野心に満ちた姿こそが“嵐本来の姿”なのではないかとすら思った。

「movin’on」(ARASHI 10-11 TOUR “Scene” ~君と僕の見ている風景~)

 幕が開き、大野智の艷やかなフェイクが鳴り響くなか、煙に身を包まれた5人が姿を現すまさに王道のオープニング。曲が始まってもしばらく歓声が鳴り止まない、おそろしいほどの盛り上がりで“嵐”というアイドルの凄さを真正面から感じられる映像だ。

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