関ジャニ、Sexy Zone、King & Prince…ジャニーズファンの呼び方に秘められたサイドストーリー

 図書委員(KinKi Kids)、アラシック(嵐)、hyphen(KAT-TUN)、パーナ(NEWS)、俺足族(Kis-My-Ft2)、ジャス民(ジャニーズWEST)、Snow ice(Snow Man)……。ジャニーズファンではない人が見たら、おそらく何のことだか分からないのではないだろうか。これらは、ジャニーズグループのファンの呼称だ。中には、「アラシック」や「パーナ」のように一般的にも認識されている呼称もあるが、そのサイドストーリーまでは知られていないように感じる。そこで、各ファンの呼称に関する印象的なエピソードや由来をいくつかピックアップして紹介する。

関ジャニ∞……「eighter」

 呼称の中にはメンバー公式のものと非公式のものがあるが、メンバー公式呼称の代表格と言えば関ジャニ∞の「eighter」だ。元メンバーである渋谷すばるが命名したこの名前は、様々な公式の場で使われている。例えばファンクラブ会員証。裏面には「EIGHTER NUMBER(会員番号)」と「EIGHTER NAME(会員名)」という文字が見受けられる。さらに、コンサートにおいてもメンバーが観客を盛り上げる際に「eighter!」と叫んだり、村上信五のお約束MCで「男eighter」「子どもeighter」「女eighter」と呼びかけたりしている。関ジャニ∞として渋谷が最後に出演した番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)のラストパフォーマンスでも、最後の最後に「eighter!」と叫び、感動を呼んだ。この呼称を誇りに思っているファンも多く、メンバーにとっても、ファンにとっても大切な名前と言える。

Sexy Zone……「セクガル」「セクラバ」

 キラキラ王道アイドル感が魅力のSexy Zone。女性ファンが多いことから、メンバーの中島健人命名の「セクガル(=Sexy Girl)」が使われていた。実は筆者はこの呼称がそこまで浸透しているイメージがなかったが、2014年頃に参加した横浜アリーナでの帰り道、ハッとしたことがあった。ファンで混雑している新横浜駅で、駅員が「セクガルの皆さん、帰りのきっぷは今のうちにお求めください」とアナウンスしており、周りがざわついたのだ。アナウンスの注意を引くために使ったと思うが、ファンたちが一気に反応していることで「セクガル」の浸透度を思い知った。しかし昨今では、男性ファンが増えてきたことに伴い「セクラバ(=Sexy Lovers)」に変更された。セクガルのように、より多くの人々に「セクラバ」が広まることを願う。

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