WANIMA、『ONE PIECE STAMPEDE』と主題歌への情熱「たくさんの人の想いも背負って唄う」

WANIMAが語る『ONE PIECE』

 『週刊少年ジャンプ』での連載開始から22年を迎える尾田栄一郎の人気コミック『ONE PIECE』の劇場版最新作、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』が8月9日に全国ロードショーされる。そしてその主題歌を担当するのが、原作の大ファンであるというWANIMAだ。

 今回のインタビューでは、WANIMAの3人が『ONE PIECE』原作や劇場版の魅力について熱弁。また、主題歌「GONG」の楽曲制作やアーティスト写真に隠されたエピソード、さらに初のアニメ主題歌が『ONE PIECE』となったことへの思いについても聞いた。(編集部)

『ONE PIECE』は大切なものを教わった作品のひとつ(KENTA) 

ーーWANIMAは全員『ONE PIECE』が大好きだそうですね。

FUJI:はい。僕が小学校5年生のときに『(週刊少年)ジャンプ』で連載が始まって。実家でやっているお店にジャンプを置いていたんですけど、発売から1週間はお客さん専用で、1週間経ったら読めたんです。なので、周りの友達と1週間ズレがあって、よくネタバレされてしまって喧嘩になったり(笑)。それぐらいみんな『ONE PIECE』を読んで育ってきました。

KENTA:僕とギターのKO-SHINは4歳のときから一緒なんですけど、それこそ幼いときは『ONE PIECE』に憧れていて。僕たちが生まれた町が港町だったので、『ONE PIECE』の舞台も海ということで憧れも強くて、自分たちでイカダを作って『ONE PIECE』ごっことかやってました。

KO-SHIN:一緒に漫画も読んでいたし、アニメも観ていました。

KENTA:だから、『ONE PIECE』とともに生きてきた感じがします。

ーー小学生からというと、一番影響を受けるタイミングですものね。皆さんが個人的に印象に残っているエピソードはありますか?

KENTA:いろいろありすぎて難しいんですけど…。

FUJI:ひとつ選ぶとなると難しいですね。やっぱり、大人になっても戦うシーンってすごく好きです。特に原作の尾田(栄一郎)先生って、男と男の戦いみたいなところをよく描かれるんですが、僕はそれがすごく好きで、例えばルフィとカタクリだったりゾロとカクだったりの戦うシーンが好きで。中でもフランキーとセニョール・ピンクが戦うシーンは一番好きです。

KENTA:僕はマニアックなところでいうとコミック3巻での、20年間財宝を守り続けてきたガイモンとルフィのやり取りですね。

FUJI:あれにはみんなグッときたんじゃないでしょうか。

KENTA:しかも、扉絵ではガイモンが彼女といるところが描かれていて、ちょっとホッとしたり。王道なところだとメリー号との別れ、ああいうシーンは特に印象に残ってます。

ーーなるほど。KO-SHINくんはいかがですか?

KENTA:KO-SHINはゾロ一択で(笑)。

FUJI:(髪色を)見てわかるように(笑)。

KENTA:最近はゾロに憧れてダンベルを持ち歩いていて。KO-SHINの手荷物、めちゃめちゃ重いんです。

FUJI:なので、飛行機移動のときも重量オーバーするんです(笑)。

KENTA:CAさんがめちゃめちゃ重そうに「これ、何が入っているんですか?」って言うくらいですから(笑)。

ーー(笑)。では、ゾロが絡んだ場面が特に印象に残っている?

KO-SHIN:そうですね…。僕も最初のほうになっちゃうんですけど、ミホーク戦で敗れたときに「二度と負けねェから!!!! 文句あるか、海賊王!!」とルフィに誓うところは、同じ男として尊敬します。

ーー『ONE PIECE』って男の生き様や人を思う気持ち、自分自身の大切なものを守る強い意思とか、そういうことをしっかり教えてくれる作品ですよね。

KENTA:そうですね!! 幼いときはまずバトルシーンとかに夢中になるんですけど、そこから徐々に人間模様だったり生き様だったりを学んだり、大切なものを教わったりした作品のひとつです。子供のときは気づけんかったことが今、大人になって深く気づけたりとか。読み直すとそういう発見もありました!!

WANIMA 3人の理想の「悪魔の実」 

ーーでは、好きなキャラクターとなると…KO-SHINくんはゾロ一択だと思いますが(笑)、KENTAくんとFUJIくんはいかがですか?

KENTA:僕は海の近くで生まれ育って。イルカはいたんですけどラブーンはいなかったんですよ(笑)。だからラブーンかな。実はちょうどラブーンに興味を持ち始めた頃、実際に熱帯魚を飼い始めたんです。全然つながってないと思う人もいるかもしれないですけど、僕の中で熱帯魚を飼うきっかけになったのがラブーンなんです(笑)。

FUJI:僕は冥王シルバーズ・レイリーが好きです。レイリーは51巻で初登場したと思いきや、実はすでに3巻で出ているという。

KENTA:この話、すでに他の取材でも話しているので4、5回は聞きました(笑)。ツアー中を含めると10数回は聴いてます。

FUJI:たまらんですよね。登場シーンも最高ですし。

KENTA:レイリーっぽいおじさん、地元におったもんな。「KENTAくんのおばあちゃん、若いときはすごかったよー」って言ってたり(笑)。

FUJI:やめなさい(笑)。

ーー(笑)。ちょっと余談になりますが、劇中に登場する「悪魔の実」の能力で欲しいものってありますか?

FUJI:なんやろなあ。「メラメラの実」が出てきた時は、カッコいいなって思いましたし、食べてみたいなと思いました。

ーーまだ登場したことのない、オリジナルでもいいですよ?

KENTA:「ムラムラの実」ってありましたっけ?

ーー今のところないですね。でも、食べたらどうなるんですか?(笑)。

FUJI:ずーっとムラムラしとると?(笑)。

KENTA:僕もそうですけど、相手もですね(笑)。あと、蒸らせるので温野菜が作りやすくなる。すごくベジタリアンなキャラクターです。

FUJI:めちゃくちゃ弱そうだけど(笑)。

KENTA:それプラス、自分もムラムラして相手もムラムラさせるという。それで、結局生き地獄になってしまい、ギリギリのところで泡を吹くという実です(笑)。

ーーなるほど(笑)。KO-SHINくんはどうでしょう?

FUJI:「ムラムラの実」以上は出てこんやろ(笑)。

KO-SHIN:フォクシーの「ノロノロの実」は30秒ぐらいですけど、そこに輪をかけて一生ノロノロになる実とか。向こうは見えているわけですよね、やってることが。そんな上に立った気持ちになれることってないですし。

KENTA:それやったら「スケスケの実」もよかやん。

KO-SHIN:でも、相手が苦しむ姿を見ながらっていうのが…。

KENTA:それはだいぶ癖(へき)が入っとるから(笑)。

FUJI:ヤバかよ(笑)。

KO-SHIN:じゃあ、書かないでください(苦笑)。

KENTA:FUJIくんはあれやじゃない、「パイの実」。

FUJI:美味しいですね(笑)。

KENTA:あと「アイスの実」。

ーー全部コンビニで買えちゃうやつですね(笑)。

FUJI:毎分毎秒食べられますね。

KENTA:で、太ってWANIMAクビになると。

FUJI:!!!!

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