嵐、「BRAVE」が待望のシングルリリースへ リーズナブルな価格設定はファンへの感謝の思いも?

 今年結成20周年を迎えた嵐が、通算57枚目となるシングル『BRAVE』を9月11日にリリースすることが発表された。ベスト盤の売り上げが150万枚を突破するなどその人気は衰えを知らないところだが、『BRAVE』はリリース形態も含め話題を集めている。

 9月に開催される「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の日本テレビ系番組イメージソングに起用されている、「BRAVE」。すでに音楽番組などでも何度か披露されているが、楽曲のタイアップが発表された際の櫻井翔による「嵐のシングルとしては珍しく、荒々しくて男くさい楽曲」とのコメント通り、骨太なギターソロやブラスバンドのサウンドが印象的な力強く勇ましいダンサブルな楽曲に仕上がっている。

 さらに注目なのが、櫻井作詞によるラップパート。リスナーの間では“サクラップ”の通称で親しまれている櫻井のラップが楽曲内に登場するのは、シングル表題曲としては2016年リリースの「Daylight」以来となる。卓越した言語センスとポップネスを兼ね備えた櫻井によるラップ詞は、嵐の楽曲には欠かせない一要素。「サクラ咲ケ」「We can make it!」「Believe」などのファンの間で高い人気を誇る“サクラップ”楽曲には今作「BRAVE」と同じくリスナーをエンパワメントする“力強さ”と“男くささ”があるものが多く、そのパンチラインのパワフルさと完成度にも注目が集まっている。

 また今回特に話題をさらったのが、通常盤シングルが税抜き800円というリーズナブルな価格でのリリース形態。ネットでも「ガチンコ発売形態」「小学生でも買える価格」「良心的すぎる」など、様々な声が寄せられた。嵐といえば今年6月にリリースされたベスト盤が脅威の売り上げを記録したことも記憶に新しいが、この大ヒットは当たり前の現象とも言える。結成20周年記念作品としてのリリースであり、なおかつ活動休止発表後初のリリース作となれば、ファンなら誰しも1枚は手元に置いておきたいと思うだろう。嵐の20年間が詰め込まれたCD4枚に渡る豪華なラインナップに、ファンならずともこれを機会に聴いておきたいと思うリスナーも少なくないはず。

 しかし、今作のシングルは結成20周年イヤー初のリリースでありながら、カップリングもなく表題曲1曲とボーカルレスバージョン(通常盤のみ収録)というシンプルな内容。ラグビーワールドカップイメージソングではあれどメンバーが出演するドラマや映画のタイアップなどはなく、通常盤のみならずDVDまたはBlu-rayが付属する初回盤も1000円前後という驚異的なリーズナブルさでのリリースとなっている。

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